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ヱビスビール発祥の地である「恵比寿」。
秋の風物詩として定着しつつある「恵比寿麦酒祭り」(えびすビールまつり)が、2017/9/15(金)〜18(月・祝)の期間、「恵比寿ガーデンプレイス」で開催される。

同じタイミングでスタートするのが、1000円でヱビスビールとヱビスビールに合う逸品を楽しめる、「恵比寿の料理人が考える!ヱビスビールに合う逸品グランプリ(以下、逸品グランプリ)」だ。

今回、第三回目となる「逸品グランプリ」。
恵比寿の名店42店舗が参加し、2017/9/15(金)〜10/31(火)の実施となる。
そんな逸品グランプリを主催する、恵比寿新聞の編集長 高橋さん、編集者 長澤さんに話を聞いた。

恵比寿新聞/編集長 高橋賢次 さん
東京恵比寿の粋な情報を発信するWEBマガジン「恵比寿新聞」の編集長。
奈良出身。

恵比寿新聞/編集者 長澤苗 さん

ヱビスビールが「恵比寿」の地名の由来!ヱビスビールを恵比寿のフラッグシップに

− 逸品グランプリの着想のきっかけはなんだったのですか?

高橋「恵比寿のフラッグシップを作りたかったんです。宇都宮なら餃子など地域のフラッグシップがあると思うんですが、そういうのを恵比寿でも作りたいと思ったんです。『恵比寿の場合はなんだろう?』と考えて浮かんだのが、『ヱビスビール』でした。
恵比寿とヱビスビールは、密接な関わりがあります。もともと現在の恵比寿三丁目の辺りは、『伊達町』という地名でした。1901年に、日本麦酒株式会社(現サッポロビール株式会社)のビールの名前をそのまま採用し、ヱビスビールを出荷するために利用された貨物用の駅「恵比寿停車場」が誕生しました。その後「恵比寿停車場」が貨物だけでなく、旅客もできるようになり、町名に採用され、現在の恵比寿へとつながっていったのです。地名を見ただけでも、恵比寿とヱビスビールの深い関係性が伺えます。
明治時代からあって、地名にまでなっているヱビスビール。恵比寿のフラッグシップはこれ以外ないと思いました」

激戦区の恵比寿エリアの料理人が腕を競えるイベントを

− グランプリ(投票)形式になったのはなぜですか?

高橋「恵比寿駅を中心に半径2キロのエリアには、約1500店舗の飲食店があります。これは都内でも多い方です。恵比寿は土地代が高いのでこのエリアで飲食店を継続していくには、腕の良さが必要だと思うんです。
ならその腕を毎年競い合えるようなイベントにするのが良いと思ったんです。
ですから、逸品グランプリに飲食店が参加するには、事前の審査があるんです。それでも、参加店舗数は2015年が20店舗、2016年が36店舗、今年が42店舗と年々増えています」

長澤「参加する飲食店のジャンルも、創業30数年の老舗のおでん屋からネパール料理店、ガレットの店舗など、地元で愛されているお店から新しいお店まで幅広くあるのも特徴です。
ワインと料理のペアリングはこれまでもありましたが、ビールとのペアリングはあまりありませんでした。さらにエビスビールは麦芽100%の強さと、コクがあるので飲食店も試行錯誤はあったようです」

高橋「第3回の今年は、過去2回と比べてもかなりレベルが上っています。例えば、ヱビスビールの1口目、2口目、3口目の飲みくちの変化に合わせて、3種類の料理を作ったお店もあります。1口目は泡のクリーミーさにウニをあわせて、2口目は苦味と、3口目はコクとそれぞれ別の料理を合わせています」

料理だけでなく、コミュニケーションを楽しむのも「逸品グランプリ」の楽しみ方

− 過去2回に参加した方からの反応はいかがですか?

高橋「参加した方からの反応はかなり良いと思います。あと、海外の方が参加するケースも増えてきていますね。
昨年は2週間の開催だったのですが、海外メディアの記者の方で、36店舗全部回った方がいらっしゃいました。その方のSNSが呼び水になって、海外の方に認知が広がったりもしています。今回は海外の方も意識して英文訳をパンフレットに記載しました」

長澤「他にも、全部の店舗で店長さんのサインを集めた参加者の方もいらっしゃいました。そういうのも踏まえて、今年は30店舗以上回った方を招待するアフターパーティーも企画しています」

高橋「あと、予想外だったことは参加者同士のコミュニケーションが生まれたことです」

− どういうコミュニケ−ションが生まれたのですか?

高橋「参加店舗が掲載された小冊子を配るのですが、それを持っている見知らぬ参加者同士が、『どこのお店いきましたか?』と話しあっていたり、お店の方と参加者のコミュニケーションのきっかけになったりしていたんです。
これはすごいことだと思いました。そこで今年はもっと活発にコミュニケーションが生まれるように、小冊子の中にコミュニケーションのとり方をまとめたものを作成しました」

山の手の下町「恵比寿」を世界一「ヱビスビール」が美味しく飲める街に

−「逸品グランプリ」には今後の目標はあるのですか?

高橋「恵比寿って聞くと、どんなイメージ持ってますか?」

− オフィスが多くて、家賃が高いイメージですかね。

高橋「そのイメージだと思うんです。でも、最初にお伝えしたように元はビール工場があって、長く住んでいる人もいる下町の雰囲気もあるんです。ただ、ずっと住んでいる人と新しく住んでいる人はそれほど混ざり合っていないと思います。
だから、両者にもっと混ざりあってほしい。そして、そのきっかけになるような『逸品グランプリ』にしていきたいんです。
ヱビスビールは海外にはほとんど輸出されていません。だから、国内外からヱビスビールを飲むために、恵比寿に人が集まるようにしたい。
最終ゴールは、日本人・外国人・ずっと恵比寿に住んでいる人・新しく恵比寿に住み始めた人・観光に来た人全部ひっくるめて、人がつながって、エビスビールで街が盛り上がっている、そんな状態ですね」

− イベントとして盛り上がるかどうかだけを目指しているのではなく、コミュニケーションの場と機会を提供し、恵比寿の街自体を活性化させていくことが、逸品グランプリのゴールなんですね。

高橋「ひとことで言うと『文化』をつくりたいです。ヱビスビールという強力なコンテンツがあるので、不可能ではないはずなんです」

− スケールの大きな話に、今回に限らず、先々まで「逸品グランプリ」の動向を見守りたいと思いました。まずは、今回の逸品グランプリに参加してみようと思います。
参加しないとはじまらないですからね。興味深い話をありがとうございました!

逸品を肴にヱビスビールを楽しむも良し、知らないお店を開拓するも良し、ときには見ず知らずのビール好きと一緒になって楽しむのも良し。

2017/9/15以降各所で配布され「逸品グランプリ」のパンフレットを入手して、逸品と美味しいビール、新しい出会いを求めて、恵比寿の街に繰り出してみるのはいかがだろうか?