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丑の日を粋に過ごす。老舗の旦那に聞く、鰻とビールの美味しいカンケイ

丑の日を粋に過ごす。老舗の旦那に聞く、鰻とビールの美味しいカンケイ

鰻の脂と、タレが火に落ち、ぶすぶすと音を立て、お店中に香ばしい匂いが充満する。
まだ見ぬ鰻に思いを馳せつつ、同じく香り高きヱビスビールをチビリとやる。
鰻食いにとっての、しばしの幸福な”おあずけ”の時間です。
食いどきの食べ物には、ヱビスがよく似合う。それは豊かなコクが、食べ物を引き立てるからに他なりませんが、鰻の場合はどうでしょう。
東京・恵比寿の地で鰻を焼いて33年。ヱビスビールとともに、お客さんを恵比寿顔にしてきた名店・登川(とがわ)のご主人、小田川裕二さんに、鰻とヱビスの粋な関係を聞きました。

串打ち3年、割き8年、焼き一生

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奇をてらったり、媚びたり気負ったりはしない。小田川さんはただひたすら、背中を丸め基本に忠実に丁寧に鰻を割き、白焼きにし、注文を受けると蒸し、そして焼いて仕上げる。そのまっすぐで、無駄がない所作はそのまま鰻の味に出ているようです。
「串打ち3年、裂き8年、焼き一生といいますからね。材料を吟味してしっかりと仕込みをして、しっかりと仕事をする。それに尽きると思います」
美味い、と食べる人を唸らせる鰻への道は、あくまで地道。
麦芽やホップといった素材にこだわり、丁寧に仕込む。ヱビスビールが醸される道のりも、鰻と同じく地道です。”美味いもの”のためには地道を愚直に歩む以外に道はない。なんだか、思わぬ共通点が鰻とヱビスにはあるようです。だから、ではありませんが、両者には、マリアージュという不思議な引力が働くのです。

鰻とヱビスの相思相愛

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ほろりとした鰻に箸を入れ、口の中に放り込めば、濃厚で奥行きのあるタレの味わいと、脂の旨味がじんわりと広がる。間髪をいれずにヱビスビールを注ぎ込み、そのコクと、口の中に腰掛ける脂の美味しい出会いを楽しむ。鰻とヱビスが相思相愛である理由はこれに尽きるでしょう。
小田川さんもヱビスと鰻の食い合わせには一家言あり、とばかりに語ります。
「ウチの鰻は、江戸前のやり方でお出ししています。しっかりと蒸して余分な脂を落として、辛めのタレでお出しします。この一見さっぱりとした鰻の味の奥深さを引き出してくれる、コクと旨味を持つのがヱビス。まさに絶妙の組み合わせですよね」

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ヱビス党を唸らせるマリアージュには丁寧な仕事と、そして重ねてきた歴史が欠かせません。小田川さんの先代から受け継いだ洗練された仕事、そしてタレこそが登川を形作っているのです。
「蒸しあげたらタレに3回くぐらせ何度も返しては焼いて照りを出します。このときの焼きの加減で味や照りが決まるんです。タレは先代の父からのつくり足しです。秘伝のタレを大切に受け継いできたから、恵比寿のお客様もこの店に親しんで下さっているのではないでしょうか」

粋な鰻食いの美学とヱビス

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早く食わせろ、とばかりに急かすのは、鰻食いの態度にあらず。幸福な鰻にありつくためには、粋な態度がものを言う、と小田川さんは言います。
「ウチの鰻はご注文をいただいてから40分、蒸しと焼きにための時間をいただいています。もちろん、最高の状態の鰻を召し上がっていただくためなのですが、この時間を楽しむか、長いと感じるかですね」
美味い鰻を食べたければ、ちょっと大人の態度でその出番を待つ。ただし、手持ちぶさたも面白くない。ならばヱビスビールを片手に、”鰻を待つ”という時間を贅沢に楽しむのが粋というものではないでしょうか。
「自家製の糠漬けのお新香などをゆっくり召し上がって、気の利いた世間話などのひとつもしながら、それこそ恵比寿様のようにドカンとあぐらをかき、笑顔でヱビスビールを飲む。なんとも格好のいいお客様じゃないですか。時折、裏メニューの肝焼きをそっとお出ししたりしてしまいます。まさに笑門来福ですよ」

鰻にこだわり、ヱビスにこだわる

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美味い鰻、そして良きお客を心から愛する。小田川さんの言葉と柔和な表情には自身の仕事への愛情がにじみます。そしてその愛は、ヱビスビールにも存分に向けられているのです。小田川さんは「別に取材だからというわけではありませんが」と念を押してこう話します。
「私はずっとヱビス一筋です。お店にはヱビスビールの生と瓶、サッポロの赤ラベルと決めています。家に帰って晩酌はヱビス。このしっかりと仕事をされた麦芽100%のビールを飲むと、なんとも幸せな気分になる。ラッキーヱビスの瓶を発見したときは嬉しくなっちゃいますよ。たまたま誕生日や記念日のお客様のお席にお出しすると、とても喜ばれます」
鰻とヱビスに魅せられ、それにこだわる。その証左のように、お店には、歴代ヱビスビールのラベルがあしらわれたプレートが誇らしげに飾られています。恵比寿の地で、ヱビスにこだわり、鰻にこだわる。今年(2016年)も間もなく訪れる7月30日の土用の丑の日。小田川さんの言葉にならい、今年はヱビスと共にちょっとこだわりを持って、粋に鰻を楽しんでみませんか。

2016_17_06取材協力 登川(とがわ)
住所:
東京都渋谷区恵比寿西1-15-2
TEL:
03-3477-0223
営業時間:
11:00〜(LO 13:30)/17:00〜(LO 21:00)
※鰻が売り切れ次第終了
定休日:
土日祝

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