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北日本でも桜の見頃を過ぎ、新緑の萌える光景の眩しい時期となりました。特に、長い冬を越え、ようやく本格的な雪解けを迎えた山間では、これからがいよいよ春本番。生き生きと咲き誇る野の花や、多種多様な「山菜」の魅力を探しにおでかけしてみませんか?

“春の苦み”が楽しみな季節になりました

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フキノトウに始まり、タラの芽、こしあぶら、山独活(うど)、うこぎ、ミズ、うるいなど、日本全国いたるところで採れる様々な山菜。エリアにも拠りますが、新潟や山形などの雪国では、7月ぐらいまでいただける山菜も。雪国で採れる山菜類は、雪の中で雑味などをつけることなく甘みを貯え、アクも少ないと言われています。

野山に自生するものだけではなく、最近は栽培ものを摘み草できるツアーもあり、山の奥地まで行かずとも気軽に体験できます。もちろん、プロが集めた山菜を存分に味わえる宿や飲食店も。オトナになってこそわかる“春の苦み”のおともは、もちろんビール。旨みはありながら爽やかな香りで、山菜のさまざまな香りは消さない極上の「ヱビスビール」で、プハーッ!としながら、季節の変化を心ゆくまで堪能してくださいね。

①50種もの山菜と出会える!「山菜ハイキング」(長野・野尻湖)

提供:サンデープラニング・ゲストハウスLAMP

まず最初にご紹介するのは、長野県の野尻湖を中心にアウトドアスクールを展開している「サンデープラニング・ゲストハウスLAMP」の「山菜採りハイキング」。

ベテランガイドとともに野山を歩き、一般的に食べられている約50種類もの山菜を探します。摘み草の休憩タイムにいただくスタッフ手作りのお弁当も楽しみの一つ。お米コンテスト金賞受賞米のおむすびに唐揚げや漬け物を、心地いい風の抜ける春の山で広げてほっこりする時間。清々しい気持ちになること間違いなしですよね。

提供:サンデープラニング・ゲストハウスLAMP

草木が生い茂るだけにしか見えなかった山に、こんなにもたくさんの宝物が隠されていたなんて! 「こごみは、さっと湯がいて和え物に」「ネマガリタケはサバ缶と一緒にタケノコ汁にするのが絶品」など、地元での山菜のいただき方の定番を教えてもらえるのが嬉しい。

乱獲せず、来年も必ず春の恵みが味わえるための取り方のポイントなども丁寧に解説してもらえます。

PIXTA  ※写真はイメージです

分けていただいて帰った山菜は、まずは天ぷらにするのはいかがでしょう。天ぷら鍋の中で衣をまとって踊る姿を見るだけで、もう待ちきれなくなってビールの缶をプシュッ!としてしまいそう。サンデープラニング・ゲストハウスLAMPの山菜採りハイキングは2017年は6月18日まで実施の予定(火曜日は定休)です。

■サンデープラニング・ゲストハウスLAMP
住所:長野県上水内郡信濃町野尻379-2
電話:026-258-2978
HP:http://www.sundayplanning.com/

②古民家でいただく豪商の味(新潟・南魚沼)

Photo by Ryo Shimomura

続けてご紹介するのは、樹齢1500年という欅(けやき)の下に建つ古民家「欅苑」でいただく美しく味わい深い山菜料理の数々。明治3年に建てられた茅葺き(かやぶき)の屋敷は、太い柱に梁(はり)、見事な細工の施された欄間(らんま)など、その空間自体が最高に贅沢。長く続く旧家ならではの、お料理に使われる食器の素晴らしさにも目を奪われます。

Photo by Ryo Shimomura

お膳で供される美しい料理の数々。自家製の飛竜頭(ひろうす)や胡麻豆腐、滋味あふれるのっぺい汁などの欅苑の人気の味はもとより、何より幾種類もの山菜が春から夏にかけての主役。アケビの蔓(つる)や、あぶらこごみ、わらび、甘草(かんぞう)、うるい等、珍しいものを、繊細な味付けのおひたしやぬたなどで様々に楽しめます。

■欅苑(けやきえん)
住所:新潟県南魚沼市長森24
電話:025-775-2419
HP:http://www.keyakien.com/

③ハイセンスな温泉宿での寛ぎの時間(群馬・水上温泉)

提供:蛍雪の宿・尚文

ビール片手に、おいしい山菜料理をいただいたら、帰りのことは気にせず、ごろりとカラダを伸ばして寛ぎたいーー。そんな方には、季節おりおりの味にこだわるこじんまりとした宿へのショートトリップがオススメ。

群馬県水上温泉の「蛍雪の宿・尚文」は、豊かな自然の中に佇む全11室のアットホームな宿。貸し切りの露天風呂の心地よさや、館内の設えのセンスの良さなどから“予約がとれない”宿の一つとなっている温泉旅館です。

提供:蛍雪の宿・尚文

尚文でいただけるのは、周辺の郷土料理をベースにした“山人料理”と呼ぶ、素朴な味わいの数々。懐石ほどかしこまらず、でもいわゆる田舎料理とも異なる艶やかさのあるお料理が素敵なんです。写真の、さまざまな山菜が入った野菜のバーニャカウダも、とってもフォトジェニック。

提供:蛍雪の宿・尚文

尚文の料理長は、クマやシカ、イノシシなどのジビエ猟もする“山の男”。味噌をはじめとする調味料や、塩漬け、梅酒など手作りにこだわるほか、春の山菜、夏の鮎、秋のきのこに栗など、主人みずから山に入って採ってくる食材も多いのだとか。食後のお茶のひとときなどに、地元・谷川岳の魅力などを聞かせてもらうのも良い旅の思い出となりそうです。

■蛍雪の宿・尚文(しょうぶん)
住所:群馬県利根郡みなかみ(水上)町綱子277
電話:0278-72-2466
HP:http://syoubun.com/

ネタ箱を見て好きな食材を1つから(東京・恵比寿)

photo by RETRIP

最後にご紹介するのは、休日も忙しくてショートトリップなんて無理!なんて日々を送る方も季節の恵みをしっかりと楽しめるオススメのスポット。ヱビスビール記念館などもある東京・恵比寿駅の東口の「喜久や」は、珍しい立ち飲みスタイルの天ぷら店。まるでお寿司屋でお好みでいただくようにして、目の前のショーケースを指差して好みの“ネタ”を1つから揚げてもらえます。

photo by RETRIP

毎日、異なる仕入れのネタ箱から好きな山菜を選び、ヱビスビールを飲みながらリラックスタイム。同僚や恋人と訪れるのもいいものですが、疲れた帰りに一人でふらりと入り、「これは何ですか?」と職人さんと会話しながら、季節の味わいでココロとカラダを解していくのもいいものです。

■喜久や 恵比寿店
住所:東京都渋谷区恵比寿4-6-1 恵比寿MFビル 1F
電話:03-5422-9077(予約不可)
URL:http://kikuyajp.com/

いかがでしたか?

Photo by Ryo Shimomura

いかがでしたか? オトナになってこそわかる“春の苦み”の楽しみをご紹介しました。豊かな自然に恵まれた日本では、今回ご紹介した以外にも、おいしい山菜を味わえる場所はたくさんあります。皆さんも是非、ヱビスビール片手に、この季節ならではの贅沢な味と香りのペアリングを満喫してきてくださいね。