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6月から7月にかけて見ごろを迎える「紫陽花」。梅雨どきのおでかけがちょっと鬱陶しい気分をウキウキとさせてくれる、この季節ならではの風物詩を求めて、週末の1Dayトリップなどで人気の湘南エリアに出かけてみるのはいかがでしょうか? 今回は、長い雨の季節のおでかけ気分を盛り上げてくれる紫陽花の美しい鎌倉のスポットと、湘南エリアならではのグルメ「しらす」を巡る旅をご紹介します。

梅雨入りとともに見ごろを迎える「紫陽花」

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梅雨どきには見ごろを迎える「紫陽花(あじさい)」。しっとりと雨に濡れた姿もなぜか美しく、ついつい気うつになりがちなおでかけも、「紫陽花を見るためならしてみようかな」と思わせてくれるような不思議な魅力のある、この季節ならではの風物詩ですよね。

そんな紫陽花ですが、関東の鎌倉周辺に名所が多いのは、ご存じでしたか? その理由は、周辺を山に囲まれ、斜面の多い土地がらと関係するのだとか。いわく、紫陽花の樹は四方八方に複雑に根を張る生態を持ち、その特性を利用し、土砂崩れが起きやすい山の斜面に地元の人々がこの樹を植えてきた結果なんだそうです。

①別名あじさい寺、青色の紫陽花が咲き誇る「明月院」

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そんな紫陽花を楽しめる場所として、最初にご紹介するのは、JR北鎌倉の駅から徒歩10分の距離に所在する臨済宗のお寺「明月院」。紫陽花の多い鎌倉でも、別名「あじさい寺」とも呼ばれるほど、よく知られたスポットで、山門から境内までのいたるところに約2500株もの樹が植えられています。

その最大の特徴は、このお寺に植えられている紫陽花は「明月院ブルー」とも呼ばれる「ヒメアジサイ」1品種のみであること。紫陽花の花は、その咲く土壌によって微妙に色が変化しますが、そんななかでも明月院の紫陽花が統一感のある風情なのは、品種の違いがないからなのですね。

名称:明月院
住所:〒247-0062 神奈川県鎌倉市山ノ内189
電話:0467-24-3437
アクセス:北鎌倉駅から徒歩10分

②多種多様な品種の紫陽花に出会える「長谷寺」

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明月院と並び、紫陽花の美しいスポットとして知られるのが江ノ電・長谷駅から程近い「長谷寺」です。こちらは明月院とは対照的に、多種多様な品種の紫陽花に出会えるお寺。境内には40種類もの紫陽花が約2500株、植えられており、色も花弁の形も様々な花が鮮やかな共演を見せてくれます。

別名「花の寺」とも呼ばれる長谷寺は、紫陽花の季節以外にも水仙や牡丹、石楠花、椿など色々な花を愛でられる場所。おりにふれ訪ねてみたくなる素敵なスポットです。

名称:長谷寺
住所:〒248-0016 神奈川県鎌倉市長谷3-11-2
電話:0467-22-6300
アクセス:長谷駅から徒歩5分
URL:http://www.hasedera.jp/

③野生に咲く紫陽花の風情を感じられる「浄智寺」

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続けてご紹介するのは北鎌倉駅から10分の「浄智寺」。タヌキが現れることもあるという自然のままの野性的な景観を残した山門や境内に咲く白色やピンク色の紫陽花が、他寺とは一線を画す風情で印象的です。鐘楼門と呼ばれる、鐘つき堂と合わさった重厚な門と紫陽花の景色も、フォトジェニック。

境内の「甘露の井」と呼ばれる井戸の脇に咲く「額紫陽花(ガクアジサイ)」も素敵なんですよ。ちなみに甘露の井は、甘い水が湧き出て、その水を飲むと不老不死が期待できるということから、この名がついたのだそう。

名称:浄智寺
住所:〒247-0062 神奈川県鎌倉市山ノ内1402
電話:0467-22-3943
アクセス:北鎌倉駅から徒歩10分

④菖蒲と紫陽花の共演も素敵な「東慶寺」

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浄智寺に山を挟んで隣接するのが「東慶寺」。山道や境内に約330株の紫陽花が植えられており、同時期に菖蒲の花を楽しめる花寺としても人気です。先にご紹介した明月院から程近いお寺でありながら、浄智寺と東慶寺は明月院ほどには混雑せず、花を愛でながら静かな時間を過ごしたい人たちの穴場スポットとして知られています。

ちなみにこちらの東慶寺にはお茶室もあり、紫陽花や菖蒲の季節には、抹茶と上生菓子をいただくこともできます。しとしとと降る雨の音を聞きながら、お茶をいただく時間。なんていうのも素敵ですよね。

名称:東慶寺
住所:〒247-0062 神奈川県鎌倉市山ノ内1367
電話:0467-33-5100
アクセス:北鎌倉駅から徒歩4分
URL:http://www.tokeiji.com/guide/

紫陽花を愛でたら、もう一つの季節の風物詩「しらす」を探しに

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このほか、鎌倉には梅雨どきの花見を楽しめるスポットがたくさん。寺院だけではなく、江ノ電の線路沿いや町なかなど、様々なところで季節を感じ取ることができます。

たっぷり歩いたら、次はお腹も満足させましょう。この時期の湘南地域の楽しみの一つが「生しらす」。冬の間は禁漁になるしらす。春や秋が旬といわれるしらすですが、7月ぐらいになると相模湾の「夏しらす」が旬を迎えます。

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海沿いを歩いていると、獲れたての生しらすを釜ゆでにした「釜揚げしらす」を干して、「しらす干し」にする光景が見られることも。

鎌倉や江ノ島エリアのしらすは最近、「湘南しらす」として「かながわブランド」に登録されており、土産物店などで購入できるほか、「しらす丼」などにして食べさせる店も増えているんです。

提供:TRATTORIA LA VERDE

そんな定番料理のしらす丼をいただくのもいいですが、特別なオトナのおでかけならでは、普段はあまり食べられない創作料理に挑戦するのはいかがですか? イチオシは地元産のしらすをたっぷりと使ったピザ。

逗子の「TRATTORIA LA VERDE(トラットリア・ラ・ヴェルデ)」では、イタリアで8年修行を積み、特に魚介料理に定評のあるシェフが作る葉山産シラスとモッツァレラチーズたっぷりの極上ピザが、おいしいヱビスビールと一緒にいただけます。漁師でもあり、料理に使う野菜を自家菜園で育てたりもしているというシェフが作るこだわりの料理は、どれも最高。海辺の町ならではのカジュアルでリラクシングな雰囲気とも相まって、ビールがめちゃくちゃ進んじゃうんです。

名称:TRATTORIA LA VERDE
住所:〒249-0006 神奈川県逗子市逗子2-10-3
電話:046-871-2439
アクセス:JR逗子駅・京浜急行逗子駅から徒歩3分
URL:https://www.facebook.com/LaVerdeZushi

いかがでしたか?

Photo by Ryo Shimomura

いかがでしたでしょうか。雨の季節を特別に素敵な時間に変えてくれる、鎌倉の紫陽花としらすを巡る旅をご紹介しました。お土産には、湘南しらすをお忘れなく。ほかほかの炊きたてごはんに、生しらすと釜揚げしらすを半分ずつ盛って、好みの薬味を添えれば極上しらす丼の完成です。

幸せごはんのおともにも、ヱビスビールをどうぞ。ヱビスのしっかりとしながらキレのいい味わいが、生のしらすや薬味のクセを良い感じに流して最高の後味を作り出してくれます。皆さんも、この季節にしかない美しい花と、おいしいものとで、特別な時間を過ごしてみてくださいね。