美味いビールを飲むために必要なのは、ヱビスビールと、あともう一つ。そう、グラスです。ビールを飲む際、グラスを使用することで、香りや泡が一層楽しめる、つまりビールをばっちり楽しむのであれば、グラスに注ぐのがマスト、とYEs! MAGAZINEでもお伝えしてきました。ですが皆さん、そのグラスをどのように取り扱っていますか。
いい感じのグラスを用意しても、ちゃんとお手入れをしなければ本末転倒。美味しいビールを飲むためには、グラスの取り扱いも「いい感じに」しなければならないのです。今回は、雑に取り扱ったグラスにビールを注ぐとどうなるか、を編集部員が実験し、その驚きの結果をお知らせしつつ、美味しいビールを飲むためのグラスの取り扱い方をお伝えしましょう!
【実験1】泡をじっくり楽しむためのグラスとは?
取り扱い以前に大事なのは、”どんなグラスを選ぶか”でしょう。グラスの形は多々ありますが、今回注目したいのは、その口径です。なぜなら、グラスの口径は、ビールの大事な要素である、泡の持続に影響があるからです。口径の大きなグラスは、炭酸ガスが抜けやすく、泡がもちにくい傾向にあります。まずは、この口径と泡の持続性を実験してみます。
ご覧の通り、用意した2種のグラスは口径にかなりの違いがあります。こちらにビールを注ぎ、その泡の持続性を比較してみましょう。
手作業による注ぎのため、完全なイコールコンディションではありませんが、グラスの口径と泡の減少スピードはやはり無関係ではないようです。大ぶりなグラスでグイッとビールを飲むのも楽しいですが、じっくり泡を楽しむのであれば、口径がきゅっと絞られたグラスを選ぶのがよさそうです。今年のヱビスビールは醸造工程をアップデートし、より上質で、持続性の高い泡が楽しめちゃうのです。ビール好きなら、イケてるグラスでこの泡を楽しまない手はありませんよ!
【実験2】グラスのキズに要注意
グラスを洗う際に気を付けたいのが、内部にキズを付けないことです。グラスの内壁にキズがあると、そこに気泡が溜まってしまうのですが、これを検証すべく、あえてグラスにキズを付けてみます。
ご覧のように、内壁に紙やすりでキズを付けてみます。ぱっと見ではキズは目立たないのですが、これにビールを注いでみると・・・。
このように、やすりがけした部分に顕著に泡が!トップの泡を見ると、かなり目の粗い泡が形成されていますが、注ぐ際に観察してみると、内壁のキズに気泡が引っかかり、スムーズに対流できず、その分、滑らかな泡の発生を妨げているように見受けられます。やはりグラスを洗う際は、キズを付けないように丁寧に取り扱うのが基本のよう。
【実験3】洗剤や油分が残っていると・・・
料理用の食器と共用のスポンジで洗う。しかもすすぎが十分でなく、洗剤成分がグラスに残っている。ついついやってしまいがちなミスですが、料理の油分や、洗剤成分はビールの泡の大敵。これを見過ごしてはいけません!
検証のため、内部に洗剤が残るように、あえてすすぎを雑にします。さらにスポンジは、多数の料理用食器を洗ってきた歴戦の勇士を使用。このグラスと、油分や洗剤成分をしっかりと洗い流したグラスにビールを注いでみると・・・。
こうした顕著な差が出る原因は、やはり洗剤成分や油分。この2つがビールの泡に悪影響を与え、泡立ち、そして泡持ちを悪くしてしまうのです。グラスをキレイに洗う。これが美味しいビールを堪能するための必須条件なのです!
正しくグラスを扱うと、こうなる!
ならば、ビールを美味しく飲むためにグラスをどう扱うべきか。そこに難しいことは何もありません。必要なのは以下のことだけです。
一つは、グラスをキズつけない硬さのスポンジで洗うこと。重要なのは油分を避けるために、グラス専用スポンジを用意し、しっかりすすいで洗剤成分を洗い流すことです。もう一つは自然乾燥させることです。ふきんなどを使って拭き上げると、微細な繊維やほこりが付着して、これもクリーミーな泡の生成を妨げてしまうことがあるのです。このポイントを守って、ヱビスビールを注ぐと・・・。
このように、泡もバッチリな贅沢な一杯の完成です。せっかくヱビスビールを頂くなら、豊かなコクと、苦み、そしてふんわりクリーミーな泡も楽しまなきゃ損!ぜひ、皆さんもイケてるグラス取り扱い術をマスターして、贅沢ヱビス時間を楽しんで下さい!
ヱビスビールは泡まで美味しい飲み手の唇に優しく触れる、クリーミーな泡。ヱビスの場合、泡に影響を与えるホップに上質なものを使用し、さらに今年は醸造工程もアップデート!一層、泡の質感と持続性が増しています。ぜひ、ステキなグラスとヱビスビールで、五感を刺激する晩酌をお楽しみ下さい。
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