「山に親しむ」というと登山ですよね。とひとことで言っても実に多様で、日帰り、一泊、場合によって山小屋泊、テント泊などもあります。同じ道を往復するピストン、連峰などの山頂から山頂へ稜線伝いに進む縦走、ぐるりと周る周回などと登り方にもいくつかパターンがあります。

最近では、近くの温泉をも含めた日帰りの山旅や、自動車やケーブルなどを使い、登頂せずにトレッキングやハイキングを楽しむというのも増えています。さらにペット同伴の散歩スタイルも珍しくありません。

ただし、自然の中のことですから常に危険リスクはつきもの。また、ブームの影響でマナーの悪化問題もあります。

本格的な登山を目指すなら、アウトドア関連の講習会に参加するのも一つの手かもしれません。散歩レベルでしたら、山に詳しい友人知人に相談するなど、ネットや本などから基本情報やマナーなどしっかりと仕入れるようにしましょう。

そのうえで、駅やバスのアクセス状況、トイレの状況、ケーブルやリフトの有無、駐車場の有無など、様々な環境面を調べることをおすすめします。

みんなで山を愛し守って行こうという時代。きっと今の自分に合った楽しみ方ができるはずです。

登山を気軽に楽しむために。

登山とは文字通り、山を登ることを言います。本来はただ登ること、登頂することですが、時代と共に信仰の場となったりスポーツの一種となるなど、その目的はいろいろと多様になっています。

最近では中高年の健康的な趣味としてはもちろん、山ガールと呼ばれる若い女性たちの登山ブームもあり、同時に靴や衣装などファッションも多彩となり、ますますカジュアル化が進んでいます。

ただ、ブームによってマナーの悪化や遭難などの問題も増えています。山を登る際には山独自のマナーが存在します。特に現代は、休憩や写真撮影などのために登山道を塞いだり、登り優先の配慮ができない、音楽を大音量でかけながら歩くなど、一般社会でも迷惑になることを山の中でやってしまう人が増えているようです。

何事もまずはルールを学ぶことから始まります。誰もが快適に楽しめるように、正しいマナーを習得しておきましょう。

さらに現在の自分の体力がどこまでのレベルか、そのレベルに合った山なのか、あるいはそういう環境整備がされているのかなど、あらかじめ調べておくことも大切です。

駅が近くにある自然公園や標高1000メートル以下の低山、さらにケーブルやリフト、また舗装整備されている山もあります。登頂だけではなく、ただ歩くことを目的としたトレッキングやハイキング、散歩などもおすすめです。

気軽に山に親しむために、まずは念入りなリサーチが必要です。2020年以降は各山や各自治体によってコロナ対策も設けられていますので、出かける前にサイトなどで必ずチェックしていくようにしましょう。

自分にとっての名山と出会おう。

名山とは形が美しい、風格がある、歴史がある、などといった名高い山のことです。様々な団体、専門家によって全国の名山が選出されており、多くの愛好家はそれらの情報をもとに登山しています。

中でも今日の登山ブームの火付け役ともいえるのが「日本百名山」(1964年7月、新潮社)ではないでしょうか。これは石川県出身の小説家、随筆家、登山家であった深田 久弥(きゅうや)(1903年3月11日 – 1971年3月21日)が、全国から100座を選び出し書きあげた山岳随筆集のことです。

これに日本で最も歴史のある公益社団法人日本山岳会が200座を加えた「日本三百名山」(1978年)があり、また1984年には深田久弥のファン組織「深田クラブ」が中心になって選定した「日本二百名山」があります。いずれも深田久弥の「日本百名山」をベースとして、そこに加える形で選定されています。

ほか、アウトドア企業や出版社が独自に選定している名山もあります。それほど日本には名山といえる山が多く存在するということですね。

これら名山は一見すると、標高2000メートル以上の体力を要する山々かと思いがちですが、そうとは限りません。中には1000メートル以下の低山や、ケーブルカーやリフトなどが整備されている山も含まれています。

登山初心者。散歩、またはハイキング。時にはペット同伴が可能な山もあり、様々な楽しみ方ができます。

ぜひ今のご自身にあった山選び、楽しみ方を探し出してみてください。

日本人全員で山に親しみ感謝する祝日「山の日」

「山の日」とは「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」ことを趣旨として2016年に国民の祝日として新設されました。8月に祝日が設けられたのは初めてのこと。多くの社会人にとってはお盆休み(8月13日~15日)があることから、企業によっては「山の日」から大型連休とする場合もあります。

登山なんてと思っていた方も、この「山の日」をきっかけに、ぜひ夏の山について調べてみてください。なにしろ日本は世界でも有数の森林王国なのですから。

駅からアクセスがよく、舗装整備されていたり、トイレが完備されていたりと、散歩レベルで十分に楽しめる山もあります。観光協会や市町村の観光課、また寺社仏閣などの観光名所やアクセスする鉄道会社等のサイトなど、事前に色々調べることで、行程以外に歴史やお役立ち情報などを得ることができます。

ビールを飲みながら、まずはじっくりと本やwebなどでリサーチをしてみてはいかがでしょうか?


●その他の参考
マナーについて
「山のマナー向上のための13か条」(日本山岳遺産基金・山と渓谷社)
https://sangakuisan.yamakei.co.jp/column-a/01/manner01.html