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畔を染めるサンゴ草と、いくら丼の妙味。

Pen 2017年10月1日号より転載・加筆修正
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畔を染めるサンゴ草と、いくら丼の妙味。
能取湖はオホーツク海とつながった完全な塩水湖。その南岸・卯原内に約3万8000㎡におよぶサンゴ草の壮大な群落が広がる。生育途上で塩分に対する強力な耐性を獲得していくという。湖水の青と深紅のサンゴ草のコントラストが神秘的。©KATSUHIRO YAMANASHI/SEBUN PHOTO/amanaimages

9月中旬になると、北海道網走市の能取湖畔は真っ赤な絨毯で覆い尽くされたようになる。秋に濃緑色から紅紫色に変化するアッケシ草の大群落があるからだ。茎や枝の色がこのように変化することからサンゴ草とも呼ばれるが、その規模はなんと約3万8000㎡(卯原内)にもおよぶ。東京ドームの全体よりは小さいが、野球グラウンド面積の約3倍といえば広さが想像できるのではないだろうか。鮮やかな深紅に視野が圧倒されて、思わず息を呑む
ような絶景なのである。

1991年には記念の木碑を建立して「日本一サンゴ草群落地」を全国に宣言したが、2010年からの園地整備で逆に群生地が縮小。網走市や東京農業大学などによる「網走市能取湖サンゴ草再生協議会」の取り組みで、15年にはサンゴ草「復活宣言」を出すまでに回復した。そうした経緯を知れば、絶景の趣もさらに深くなるはずだ。

ちなみに、能取湖はオホーツク海につながっており、満潮時にはサンゴ草が沈んで見えなくなる範囲もあるので要注意だ。

大葉と白ごまのご飯で、いくらの旨味が際立つ!

この時期は北海道が特産地のいくらの最旬期にも重なる。なかでも網走産のしょう油漬けは濃厚な味わいが特徴といわれる。これをご飯にのせるシンプルないくら丼でいただくことにした。

赤っぽい橙色が艶光りするいくらを噛むと、奥深い塩味と甘みがトロリと流れ出てくる。このいくら特有の粘りを、大葉と白ごまを混ぜ合わせたご飯が軽快に受け止めてくれるので、いつまでも飽きることなく堪能できる。

このいくら丼と合わせるのは、もちろんプレミアムな味わいのヱビスビール。麦芽100%で長期熟成したコクのあるのど越しと、鼻を抜ける芳醇な香りが、心地よい清涼感をもたらしてくれるはずだ。

いくら丼
成熟したいくらは粒が丸く綺麗な形をしており、まさに珠玉。これを噛むと海の滋味があふれてくる。普通のご飯は粘りがあるが、大葉と白ごまを混ぜることで食感が軽くなり、いくらと一緒に美味しくいただける。


いくら丼

材料

  • いくら/ 100g
  • ご飯/ 1膳分
  • 大葉/ 2枚
  • 白ごま/大さじ1
  • 木の芽/適量
  • わさび/適量
  • しょう油/適量

つくり方

  1. 炊き上がったご飯に千切りにした大葉と白ごまを混ぜ合わせる。
  2. 器に盛り付けていくらをたっぷり盛り付ける。木の芽を飾る。お好みでわさびしょう油を注ぎいただく。


能取湖サンゴ草群落 アクセス

JR網走駅から網走バス「常呂・サロマ湖栄浦方面」行きで約20分「サンゴ草入口」下車徒歩約3分。

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