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奇橋を飾る紅葉と、生シイタケの旨味。

Pen 2017年11月1日号より転載・加筆修正
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奇橋を飾る紅葉と、生シイタケの旨味。
紅葉に包み込まれた「祖谷(いや)のかずら橋」。高さ14m、長さ45m、幅2m。国指定重要有形民俗文化財。3年ごとに架け替えられる。昔は生活路として祖谷川の各所にあったが、現存するのは西祖谷山村(写真)と東祖谷の「二重かずら橋」のみである。

雑誌『Pen』でかつて掲載したなかから、過去に発売されたヱビスとともに旬の絶景と郷土の味にまつわる記事を再掲出します。

鮮やかな紅葉に包み込まれる、「日本の三奇橋」。

高い所が苦手という人は思わず足がすくむかもしれない。徳島県三好市にある「祖谷(いや)のかずら橋」は、高さ14mながらも、足場の角材の間隔が広いので、眼下に祖谷川の水面や岩などがはっきりと見えるからだ。一歩を踏み出すたびに、橋全体がギシギシと音を立てて左右に揺れるのもスリリングというほかない。

約5トンのシラクチカズラを編み込んでつくられた吊り橋で、山口県の錦帯橋、山梨県の猿橋と並んで「日本の三奇橋」とされている。源平合戦で敗北した平家の落人が追っ手から逃れるために簡単に切り落とせるようにしたともいわれているが、現在ではワイヤーで補強されているので心配はない。

そんな古式ゆかしい吊り橋が、11月上旬になると、鮮やかな紅葉に包み込まれる。赤、褐色、橙、黄、緑。色とりどりの中で見られる風情ある姿は、息を呑むような絶景であり、落人たちのはるかな昔をも想わせる。19時~21時半までライトアップされるので、闇夜の中に紅葉とともに浮かび上がる幻想的な光景も楽しめる。

塩とワサビで楽しむ、肉厚の生しいたけ。
肉厚でしっとりした食感を楽しめるのが生シイタケだけの醍醐味。これを焼いてすだちを搾れば、爽やかな香りが山の風味をさらに引き立ててくれる。キメ細かな味わいのヱビスビールが絶妙にマッチング。生シイタケの野趣を心地よくリフレッシュしてくれる。

塩とワサビで楽しむ、肉厚の生しいたけ。

椎の朽木に発生したことがシイタケの語源とされており、英語やフランス語でもそのまま「Shiitake」と呼ばれる。紅葉が話題になる秋口から11月はシイタケの旬であり、徳島県は全国に先駆けて菌床栽培に移行したことから、生産量日本一を誇る。この吊り橋が所在する三好市も特産地として有名なので、現地でとれたての生シイタケを焼いていただくことにした。

ほっこりした肉厚のシイタケは、最初は弾むような歯応えだが、アワビのようなしっとりした食感を経て、絶妙な旨味が広がる。塩とワサビの辛みが、それに華やかさを添える。この美味なコンビネーションをさらに豊かにしてくれるのがヱビスビールだ。コクの深いプレミアムな喉越しと、鼻を抜けていく芳醇な香りとともに、秋の夜長を堪能していただきたい。

おいねのつる芋とネギ味噌

*材料*

  • シイタケ…8個
  • 食用菊…適量
  • 芽ネギ…適量
  • 塩…適量
  • ワサビ…適量
  • すだち…適量

*作り方*

  1. シイタケの石づきを落として、軸に十字の切り込みを入れる。
  2. 炭をおこして、傘を下にしてシイタケを焼いていく。ひだに水分が出てきたら返して両面を焼く。
  3. 菊の花と芽ネギをあしらい、お好みで塩、ワサビ、すだちでいただく。

アクセス
JR大歩危駅より四国交通バス(かずら橋または久保行き)かずら橋バス停下車、徒歩5分。

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