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天気の良くない日がつづく梅雨の時期。
雨の日は飲食店に飲みに出かけるのは少し億劫だし、気持ちよく屋外でビールなんてわけにもいきません……

そんな時期でも、ビール好きの皆さんは楽しく美味しくビールが飲みたいですよね!

梅雨の時期こそ、無理に外出せずに友人や家族、親戚と、ビールを片手にホームパーティを楽しむのはいかがでしょうか!

窓の外の雨も、楽しい会話に美味しい料理と大好きなビールがあれば、この時期しか楽しめない風流なものに早変わり。

そして、せっかくホームパーティをするなら、普段より少しおしゃれな演出にこだわりたいですよね。

そこで今回は、市販の食材にひと工夫するだけで、誰でも素敵な盛り付けができるポイントをまとめました!

教えていただいたのは、レシピ作りだけでなく、料理のスタイリングやテーブルコーディネートでも活躍中の料理研究家、久保香菜子さんです。

料理研究家 久保 香菜子 プロフィール

高校生の頃から京都の老舗料亭「たん熊北店」にて懐石料理を学ぶ。同志社大学英文学科卒業後、辻調理師専門学校に入学して、調理師免許、ふぐ調理師免許を取得する。料理製作、スタイリング、レストランのメニュー開発・テーブルコーディネート、編集など、食に関するジャンルを問わず活動中。

長方形の角皿を使えば、カンタン・おしゃれ!

今回は、4人分のオードブルの盛り付けをご紹介いただきました!

まず盛り付けには器選びも大切です。
今回メインで使うお皿はこちら。

最近ではこんなおしゃれな角皿が比較的いろんなお店で手に入るようになっています。

久保さんいわく、深さが浅い長方形のお皿は、料理の配置に悩まずに盛り付けができます。

お皿の縁に沿って料理を整列させるように盛り付ければ、簡単におしゃれな雰囲気を出せる優れモノ。
角皿は高級感が出るうえに、日常の食卓でも使えるので、家庭に何枚かあると重宝します。

同じ形のお皿を数枚用意できると、テーブルに並べた時に統一感が出てさらに素敵。
色は、白や黒などの載せる料理を選ばないシンプルなものがおすすめです。

食材選びは馴染みのあるもの+ちょっとおしゃれなものが◎

では、早速盛り付けていただきましょう!
食材はトマト、キュウリ、豆腐、サラダチキン、クラッカーに加え、何やら手の込んでいそうなオードブルも目に付きますが……。

安心してください!
今回は、火を使わずにさっと作れるセンスの良いおつまみも一緒にご紹介いただきました。

盛り付けてもらったのは計6品。
それぞれの盛り付けのポイントをご紹介していきます。

今日はビールなので、使わないグラスを器として活用!


【盛り付けのポイント】
・背の高いグラスを器代わりに使用
・出来合いの食材も切り方で高級感を出す

ビールがメインのホームパーティなら、ワインやシャンパン用の背の高いグラスは余っているはず。
余ったグラスをあえて器として使うと、カンタンなおつまみでもたちまち高級感が漂います。

これは、キューブ状にカットした豆腐の上に、薄く切ったサラダチキンとパクチー、あげ玉を載せ、最後にナンプラーと刻んだ唐辛子を混ぜたソースをかけたもの。

コンビニでもよく見かけるサラダチキンは、なるべく薄くスライスすることでいつもと違った風合いと食感に変身!

薄く切れば、花びらのようにふんわりと重ねるだけでも華やかさがUPします。

美しい盛り付け方の基本は高さ・長さを揃えること


【盛り付けのポイント】
・高さと長さを揃える
・余白を均等に

美しい盛り付け方のポイントは、食材の長さと高さを揃えること。
これがバラバラになっているだけで、急に格好のわるい見た目に……。
お皿の余白部分も均等にしましょう。

(左)
縦に2つに切ってから長めに揃えて切ったキュウリに、タルタルソースをトッピング。タルタルソースには、刻んだピクルスとマスタードを多めに混ぜるとビールによく合う、大人な味わいに。

(右)
輪切りにしたちくわに、砕いたポテトチップスをまぶしたもの。ちくわの周りにバターを塗ることで、ポテトチップスがポロポロ落ちてくるのを防げます。まるで揚げ物のような食感と味で、ビールが進みます。
持ち寄りスタイルの多いホームパーティでは、揚げ物を差し入れで持ってきてくれる人も多いはず。

そんな場合に備えて、他と被らない工夫も大切です。

ここで豆知識。

小皿に取り分けたりする際、上のトッピングが落ちてしまった残念な経験はありませんか? キュウリの真ん中の部分を少し削っておくと、タルタルソースがこぼれません!
ほんのひと手間で、ホームパーティ中のちょっとしたストレスもなくなります。

お皿に2品以上載せるときは、すべての色が被らないように注意!


【盛り付けのポイント】
・高さと長さを揃える
・余白を均等に
・同じお皿に2品以上盛り付ける場合は色が被らないように

こちらの盛り付けも、「料理の長さ・高さを揃える」、「余白を均等にする」のは同じ。また、ひとつのお皿に2品以上を盛り付ける際は、色味が被りすぎないようにするのも見栄えのポイントです。

難易度の高そうなものが出てきましたが……?
実はこれ、普段の食卓にはなかなか並ばない食材を選んでいるだけで、スーパーで手に入るものを組み合わせただけなんです!

(左)
クラッカーの上に、砕いたナッツとクリームチーズを混ぜたペーストをトッピング。最後にそのままの状態のナッツをちょこんと載せると、それだけで特別感のある見た目に。

(右)
セミドライのいちじくを、最近話題になりつつあるシート状のチョコレートで巻いただけ。とってもカンタンなのに、大人のデザート感覚で楽しめるのが◎。

食材の色が映えるお皿を選び、葉物で彩りを!

【盛り付けポイント】
・色付きのお皿で食材の鮮やかさを引き立てる
・葉物の小さい部分をうまく活用して彩りをプラス

彩りのある食材を盛り付ける場合は、暗めの色合いのお皿を使うと◎。
黒いお皿に載せると、トマトの赤とバジルの緑がいっそう映えます。

ちなみに、よく見ると黒いお皿が重なっています。
こうして高さを出すと、他のお皿も並べた時に全体のバランスが整うそうです。お皿を重ねる以外にも、他より少し高さのある器を使えば代用できます。

輪切りにしたトマトの上に、生クリーム・チアシード・バジルを混ぜてセミフレッド(半冷凍)にしたものをトッピング。

最後に、バジルの小さい葉っぱを載せたらできあがり!
ここでは、大きいバジルの葉ではなく、葉の小さい部分を選び繊細な雰囲気に仕上げています。

口に入れたときのジューシーな食感がビールにもピッタリです◎

テーブルに並べる際にも高さや色バランスを意識する!

盛り付けたお皿をテーブルに並べます。同じ形のお皿が並ぶと、すっきりとして統一感がありますね。

今回は角皿を使用したので、カチッとした印象で高級感もUP!

テーブルコーディネートのコツについても久保さんに教えていただきました。

テーブルに飾るグリーンは低めに
高さのある花瓶などに植物を立てて飾るのはNG。テーブルを囲む仲間の顔が遮られてしまい、せっかくの楽しい会話を邪魔してしまう存在に……。ツル科の植物などをテーブルの表面に沿わせるようにして配置するのがおすすめです。

テーブルクロスは小さめでもOK
テーブルを全部覆わなくても、長細い布をテーブルの真ん中に敷くだけでOK!木目のあるテーブルならば、こちらの方がナチュラルな雰囲気になります。さらに、うっかり何かこぼしてしまったときも拭き取りやすくて安心です。

盛り付けを工夫するだけで、簡単なオードブルだけでも高級感のあるホームパーティを演出することができます。
高級感のある食卓が準備できたら、あと必要なのは「贅沢なビール」!

軒先の雨を眺めながら友人や家族、親戚と、美しい盛り付けの料理をつまみに、美味しいヱビスで乾杯する。
そんな梅雨どきならではの贅沢なひとときを満喫してみてはいかがでしょうか?

今回ご紹介したものの中でも、真似しやすいところから取り入れて、梅雨どきのホームパーティをぜひ楽しんでみてください!