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彩り豊かな燈ろうが、夜の川面を荘厳に漂う。

Pen 2017年6月1日号より転載・加筆修正
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彩り豊かな燈ろうが、夜の川面を荘厳に漂う。
1200個にもおよぶ燈ろうが浅野川を流れていく幻想的な光景。ゆったりした清流が国指定の伝統工芸品「加賀友禅」を発展させた。(c)朝日新聞社/アマナイメージズ

亡くなった人たちの魂が、ゆらゆらとあの世に向けて川を漂っていく。見る者をそんな想いに誘う荘厳な催事が「加賀友禅燈ろう流し」だ。

6月上旬に行われる「金沢百万石まつり」の前夜祭として、金沢市街を流れる浅野川の天神橋上流から、和紙でつくられた燈ろうが次々に流されていく。一般的な鎮魂ではなく、浅野川の清涼な水で糊や余分な染料を洗い流してきた友禅染めに由来。この伝統工芸に携わってきた故人を供養するとともに、加賀友禅の変わらぬ繁栄を祈るという意味がある。

このため、1200個にもおよぶ燈ろうそれぞれに異なった模様や絵柄、文字などが描かれている。これらの美麗な彩りが内側からの明かりで夜の川面を照らしながら浮遊する様子は、まさにあの世とこの世をつなぐ絶景と表現できるかもしれない。

4年ぶりの開催となる2022年は6月3日の午後7時から始まる予定で、天神橋から浅野川大橋の間で見られる。条件はあるが、観光客も用意された燈ろうを流すことが可能だ。

大きくてクリーミーな、能登岩牡蠣が旬。

この時期は石川県の能登岩牡蠣が旬を迎える。冬場の真牡蠣と交替するように、6月から9月くらいまでがシーズン。産卵期にあたるが、何回かに分けて産んでいくため、たっぷり栄養を蓄えた状態が続くといわれる。外見はまさに岩のように茶色っぽく大きな殻が特徴。身もボリュームがあり、繊細でクリーミーな味わいを楽しめる。

つるりとした口あたりの生牡蠣も魅力的だが、初夏には磯の香りが漂う焼き牡蠣をヱビスビールと合わせたい。キメ細かな泡と深いコクによるまろやかな口あたりが、滋味深い旨味を引き立ててくれるはずだ。

ヱビスビールの鼻から抜けて広がる華やかな香りが「焼き牡蠣」の野趣によく似合う。うっすらと汗をかく初夏にオススメの組み合わせだ。
ヱビスビールの鼻から抜けて広がる華やかな香りが「焼き牡蠣」の野趣によく似合う。うっすらと汗をかく初夏にオススメの組み合わせだ。

レシピ

焼き牡蠣

材料

  • 殻付き牡蠣/6個
  • アサツキ/適量
  • レモン/適量
  • ポン酢/適量

つくり方

  1. 殻付きの牡蠣はたわしなどできれいに洗う。
  2. 牡蠣ひとつずつアルミホイルに包み、直火、またはグリルで焼く。この時牡蠣の丸いほうを下にする。
  3. パチパチと音がしてきたら(10分過ぎが目安)蓋を取り、2 ~ 3分さらに焼く。
  4. 焼き上がったら器に盛りつけ、お好みでアサツキ、レモン、ポン酢などでいただく。

[石川県]浅野川(天神橋~浅野川大橋間) アクセス

JR金沢駅バスターミナル「兼六園口(東口)」7番乗り場より乗車、「橋場町」下車

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