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人々を幸せにする、繊細で芳醇な「後香」 。
※「Pen」2015年9月15日号掲載の記事です。
「香道」は室町時代から伝わる芸道。香木を烓き、香りを観賞する。現在の香席では「組香」に興じるのが主流だ。お題に沿った数種類の香りを試し、何の香りかを当てる。優劣を争うのではなく、あくまでも香りで自分を高め、新しい知見を得るための芸事だ。
鼻の奥から立ち上る、「後香」の醍醐味
「香道では、香りを“聞く”と表します。香りをただ感じるのが“嗅ぐ”。意識して身体に入れて、その香りの意味を想像する状態が、“聞く”です。あてる漢字は異なりますが、どちらも考えをめぐらせることで、利き酒の“利き”に意味は近いと思いますよ」
御家流香道二十三代宗家の三條西堯水さんは、香道の心構えをこう語る。
「香席では自分の番がくると、他の人に『お先に失礼します』と一声かけます。香道は、茶道や華道と並ぶ日本文化の集大成的なものです。他の文化もよく学び、他者を思いやる精神が基本であり、大切な心構えなのです」
500年以上の重厚な歴史に対して、三條西さんの口調はどこまでも穏やか。他者を気遣いながら優雅に香を聞くことが、御家流のようだ。
「香りをずっと聞いていると喉が渇くんですね。だから香席のあとは、ビールがおいしいんですよ」と、三條西さんの穏やかな表情がほころんだ。
「香りを聞いて、嫌な気持ちになる人はいません」という三條西さんの言葉通り、美しい香りはいつでも人々に幸せを運んでくれる。
琥珀という特別な存在を、幸せを願うプレゼントに。
香席を主宰する香元は「全員に最高の状態で香りが行き渡ること」を第一に考えて、客へ香木を炷く。香りはいわば、相手を想い届ける贈り物でもある。特別な雰囲気の香り高き琥珀ヱビス クリスタルアンバーも、贈り物には最適のビール。ちなみにヨーロッパでは、幸せを願う相手に琥珀を贈る習慣がある。東西を問わず、琥珀は誰かを想う心の象徴だ。
岡部 浩・写真 photographs by Hiroshi Okabe
加藤茶子(N35)・文 text by Chako Kato
田中康嗣(和塾)・協力 cooperation by Kouji Tanaka
Pen Onlineはこちら https://www.pen-online.jp
2018年は9月11日より発売、秋冬限定「琥珀ヱビス」缶。
普段は飲食店でしか味わえない樽生の「琥珀エビス」が、9月11日より缶で秋冬限定発売。コク深く、まろやかな味わいを、ぜひ自宅で気軽にお楽しみください。