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【4月】桜が咲いたら、春色おいなりさんと桜もち
旬のものを焼く・煮る・彩りを添えて、季節のごはんをいただきゆっくりヱビスで乾杯する。家でできる小さなしあわせのヒントをあなたの日々に届けられたら幸いです。
「くにたちの食卓 いづい」を主宰する料理家いづいさちこさんの連載記事がスタート。ここ数年のコロナ禍で、季節を楽しむ喜びを再認識したといういづいさん。旬の食材を使って料理をすることで、手軽に季節を感じることができるといいます。この連載では季節の移ろいが感じられるような“しあわせレシピ”を、日々の楽しみ方の秘訣とともに毎月ご紹介していきます。
春色おいなりさんと桜もち
いつものおいなりさんに春色にトッピングした見た目もおなかも満足なおいなりさんと、桜の香りがほのかに香る桜もちをほおばりながら桜の木の下でゆっくりと花見を楽しみませんか?
お花見の始まりはいつ?
お花見は奈良時代に中国から伝わったとされています。ただし当時は桜ではなく、梅の鑑賞が主流でした。貴族の風習であったお花見は、やがて武士の間にも広まります。なかでも豊臣秀吉は大のお花見好きで、武将を5000人集めたとされる「吉野の花見」や京都・醍醐寺に700本の桜を植えて開催した「醍醐の花見」が有名です。 江戸時代になると第3代将軍・家光が上野に、また、第8代将軍・吉宗は隅田河畔や北区の飛鳥山などに植樹します。とくに吉宗は各地を桜の名所として整備したことで、庶民もお花見を楽しむようになり、現代でもにぎわうお花見文化をつくりあげました。 家族や仲間と一緒に出かけていき、桜を見て花見弁当を食べ、お酒を飲みかわしながら心を和ます。この幸福感こそが、日本人のつながりや絆を強くしていったのです。
桜と楽しみたい、彩り華やかな春色おいなりさん
いづいさんのひとこと
酢めしはどんな食材でも相性が良い万能の存在。和食が定番ですが、フルーツの甘さやエスニック、また、意外かもしれませんが、ラタトゥイユやくるみ味噌のような味の濃いものにも馴染むんです。今回は塩気がおいしく色味がきれいな生ハムとサーモンを酢めしに合わせました。また、おいなりさんの油揚げは、食べ飽きないようにサイズもコンパクトに、そして砂糖控えめで甘さを抑えています。ケーキを飾るようにおいなりさんの具材をトッピングして、春気分を高めましょう!
春色おいなりさん 印刷用レシピページはこちら
*材料* 6個分
- 油揚げ…2枚
煮汁
- だし…90cc
- しょうゆ、みりん…15cc
- 砂糖…大さじ3/4
酢めし
- 炊きたてごはん…1/2合
合わせ酢
- 酢…10cc
- 砂糖…小さじ1(4g)
- 塩…小さじ1/3(2g)
- おろししょうが、白ごま…適量
トッピング
- 生ハム…3枚
- スモークサーモン…3枚
- いくら…適量
- きゅうり、ラディッシュ(輪切り)…適量
- 青じそ、芽ねぎ…適量
*作り方*
① 油揚げを煮る
鍋に煮汁の材料を入れ、写真のように3つにカットした油揚げを入れて火にかける。3分ほどさっと煮て、そのまま煮汁に浸す。
② 酢めしを詰める
酢めしは、炊き立てごはんに合わせ酢をまわしかけ、切るように混ぜ、しょうがと白ごまを加えてさらに混ぜる。①の油揚げの汁気を軽く絞り、酢めしを30gずつ詰める。後で具材をトッピングするための空間をあけておく。
③ 春をトッピング
おいなりさんに具材をトッピング。生ハムとサーモンは花に見立ててくるくると巻く。半分は、生ハム・輪切りのきゅうり・ラディッシュ・芽ねぎを、もう半分には、サーモン・いくら・輪切りのきゅうり・ラディッシュをのせる。
春香る、簡単桜もち
いづいさんのひとこと
春は桜が咲く前から始まります。桜の木を見て「開花はもうすぐだな」と、咲く前の春の訪れを感じるのが好きなんです。そして、満開になると国立駅前にある大学通りのベンチに座ってのんびり鑑賞します。武蔵国分寺公園にもよく行きますね。桜の木が低く目線の高さにあるので、座っていてもすぐそばで桜を眺められるんです。 よく花見のおともに携えるのが桜もち。桜の香りを嗅ぐとよりいっそう春を感じてしあわせな気持ちになります。おうちでつくることの少ない和菓子ですが、この桜もちは、生地をフライパンで焼いてあんこと桜をのせるだけの簡単レシピです。ぜひお試しください。
桜もち 印刷用レシピページはこちら
*材料* 10~12個分
A
- 白玉粉(だまをつぶす)…50g
- 薄力粉…50g
- 砂糖…20g
- 水…75~100cc
- ハイビスカス&ローズヒップティー…ティーパック1袋
- 湯…100cc
- ゆで小豆…330g
- 桜葉の塩漬け…8枚
- 桜花の塩漬け…8輪
- 菜種油(サラダ油でも可)…適量
*作り方*
① 下準備をする
- 桜葉と花の塩漬けを、30分ほど水に浸して塩抜きをし、水気をきる。
- 小豆あんをは細めの俵型(30gずつ)に成形。
- ハイビスカス&ローズヒップのティーパックを湯に浸し、ピンク色のお茶をつくる。ボウルに入れたAにお茶を加え、泡立て器で、ダマがなくなるまでむらなく大きく混ぜる。
② 生地を焼く
フライパンに菜種油を薄くひいて弱火にかけ、①の生地を大さじ1ずつ楕円形に流し、両面を1分ずつ焼く。焼いた生地は盆ざるなどに並べて、粗熱を取る。
③ あんこを巻いて桜をのせる
生地の手前に細めの俵型(30gずつ)に丸めた小豆あんをのせて巻く。半分には桜の葉を巻き、残りは桜の花をのせる。
ごちそうさまでした!
ヱビスビール
1890年の誕生以来、本場ドイツのおいしさにこだわり続け、本物のビールの先駆者として、変わらぬおいしさを届け続けてきたヱビス。麦芽100%、ヱビス酵母、ふんだんに使用されたバイエルン産アロマホップ、そして長期熟成。吟味しつくされた原料と製法がつむぐ、旨味あふれる、ふくよかなコクをお楽しみください。
いづい さちこさん
「くにたちの食卓 いづい」主宰。料理家。出張教室、季節のイベント、キッズ教室の開催、カフェのメニュー開発、料理やお菓子の注文販売など幅広く活動する。
http://kunitachinoshokutaku.com/
文・喜多布由子 写真・山本雷太