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心まで温まる「湯あかり」と、だご汁の旨味。

Pen 2018年2月1日号より転載・加筆修正
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心まで温まる「湯あかり」と、だご汁の旨味。
熊本県・黒川温泉のメインのビューポイント、丸鈴橋からの絶景。宿の明かりもよく似合う。2023年は4月2日まで実施。寂れた温泉街が息を吹き返し、「街全体がひとつの宿、通りは廊下、旅館は客室」というキャッチフレーズが生まれるまでの物語も興味深い。

旬の絶景と郷土の味に、ヱビスで乾杯!

凜と張りつめた真冬の冷たい空気の中に、オレンジ色の灯りがいくつも浮かび上がる。LEDを敷きつめたイルミネーションなどとは対極ともいえる素朴な情景を見られるのが、熊本県・黒川温泉の冬の風物詩「湯あかり」だ。

環境保全のために成長の早い竹林を伐採。その竹を筒や籠などに細工してライトアップするので、まさに手づくり。温泉街の中央にある丸鈴橋がメインのビューポイントだが、期間中は竹灯籠があちこちに数多く設置され、温もりのある幻想的な明かりに包まれる。

黒川温泉は阿蘇山の北にあり、筑後川の上流にあたる田の原川渓谷の両側に旅館が軒を並べている。一時期は衰退したが、ひなびた田舎情緒と露天風呂で人気が急速に高まり、海外からの来湯者も多い。それぞれの旅館の露天風呂などを3カ所まで利用できる「入湯手形」(半年間有効)も好評。 白い残り雪も美しいコントラストとして映える、心身ともに暖かくしてくれる温泉地の絶景といえるだろう。

麦味噌の「だご汁」で、素朴な食材を楽しむ。

熊本県では「だご汁」が名物の郷土料理。「だご」とは団子の意味で、小麦粉を練ってちぎったものを汁に入れるだけ。簡単で腹持ちもよいことから、農家の食事として普及。同じ県内でも地域によって個性があり、阿蘇ではごぼうなどの具を豊富に入れた味噌仕立てが主流だ。そこで香りが高く、あっさりした風味の麦味噌を使用した。

だごに汁がからみ、小麦粉の塊が意外に美味なことに感動。ほかの食材も旨味を素直に堪能できる。これに合わせたいのは、コクの深いヱビスビール。キメ細かな口あたりが豊かな気分を追加してくれるのである。

小麦粉は古くから利用されてきた食材であり、パンや麺類、菓子など多彩な加工法がある。なかでも「だご汁」は練って団子にしてちぎるだけの素朴な調理だが、それだけに小麦粉の旨味をダイレクトに感じられる。さまざまな具が混じり合った味噌汁も美味。ヱビスビールは、このシンプルな郷土料理に香り高い風味を加えてくれる。
 

レシピ

だご汁

*材料* 

  • 里芋・・・2個
  • 大根・・・5㎝位
  • 人参・・・1本
  • ごぼう・・・1/2本
  • こんにゃく・・・約100g
  • わけぎ・・・適量
  • 出汁・・・約1000㎖
  • 麦味噌・・・大さじ3
  • 醤油・・・大さじ1/ 2
  • 七味唐辛子・・・お好み
  • 小麦粉・・・約120g
  • 水・・・大さじ4
  • 塩・・・少々

*作り方*

  1. 小麦粉と水に塩を加えて手でよくこねて、ラップに包み冷蔵庫で1時間ほど寝かせる。
  2. 野菜はそれぞれ食べやすい大きさに切り、里芋は水にさらして下茹でをしておく。こんにゃくは熱湯にくぐらせてアクを抜き、スプーンで一口大に丸く切る。
  3. 出汁に大根、人参、ごぼう、こんにゃくを入れて火にかける。
  4. 3にちぎった1を加えて煮る。
  5. 水気を切り、滑りを取った里芋としいたけを加え、麦味噌と醤油で調味する。
  6. 器に盛り付けて刻んだわけぎを天盛りにし、お好みで七味唐辛子をかける。

アクセス
黒川温泉JR阿蘇駅より九州産交バス杖立温泉行きで南小国役場前下車。
旅館のクルマの送迎またはタクシーで約10分。

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