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豊かな香り、深いコク、濃厚な黄金色。上質を知る大人のヱビスビール飲みが最後にたどり着く楽園、あるいは聖域。それが「一人飲み」の世界です。名刺もカバンも脇にのけ、輝くヱビスの世界にただ身を委ねる至福のひととき。上質なビールを上質な時間と空間で、という無駄をそぎ落としたシンプルな大人の情熱が、この世界へのパスポート。準備ができたら、達人中の達人、浜田信郎さんをナビゲーターに、奥深き一人飲みの世界をご案内しましょう。

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一人飲みの達人
浜田信郎さん


酒飲みたちの電子版バイブルとも言える人気ブログ「居酒屋礼賛」を主宰。学生時代に酒場の虜になって以来、造船会社勤務のかたわら、首都圏を中心に居酒屋「巡礼」活動を続ける。ビールをはじめ日本の酒はもちろん、近年はブラジルの田舎町で、サトウキビ原料の蒸留酒「カシャーサ」に開眼。著書に『酒場百選』(ちくま文庫)など多数。

一人飲みはさびしくなんかない、むしろ贅沢

―「一人飲み」って、なんだかさびしい言葉ですよね。

浜田:僕は全然そうは思いませんね。企業に勤めている人だと、同僚や上司に誘われて飲みに行くケースが多いので、その場合、想定外の深酒になったり、ちょうどいいところで帰るということができなかったりします。とくに、若いうちは先輩の飲みものやらおつまみやら気をつかうので、ビールの味さえわからないものです。ところが、一人で飲むとなれば、自分の好きなペースで、好きな度合いに酔えるわけです。ビールや料理の味ともしっかり向き合える。こんなに上質で贅沢な飲み方はありませんよ。

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―そう言われると・・・そうかもしれません。

浜田:社会人に出ると、ほとんどの人が何かしら役割を与えられたり、こなしたりしているものです。そこから脱出しないと、つまりは、日常を抜け出して一人の人間として飲まないと、本当に美味しいお酒は楽しめないんだと思うんですよね。

―どうしたら、そんな贅沢な一人飲みの時間を過ごせるようになれるのでしょう?

浜田:まずは、自宅の最寄り駅に近くにある居酒屋を試してみてはどうでしょう。そういう店には地元の飲ん兵衛が集まっていて、仕事場や家庭とは関係なく、なんとなくお互い仲良くなっていくものです。そのうち、土日に近場で買い物中にばったり顔を合わせて、「あれ、あなたはあの店の!」と偶然がつながったり。文字通り、名刺もスーツもいらない関係が広がっていくんですね。本当に上質な大人の時間は、そういうところにあると思います。

―なるほど、始まりは「一人」で飲むことでも・・・。

浜田:そう。そのうち自分の知らない別の世界につながっていくので、さびしいことはないんです。それどころか、一人飲みは人間や世界の幅を広げてくれるものだと思っています。

「仕切り」の良い「大箱」で上質な酒場の空気を「浴びる」

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―黄金色のヱビスビールを片手に、静かに微笑む自分の姿がうっすら見えてきました(笑)。が、一人で居酒屋に入るのはやっぱり勇気が必要かと・・・。

浜田:温泉と一緒だと思えばいいんです。出かけていって、アルカリ性だから入らないとか、知らない人ばかりだから入らない、ということはないでしょう? 僕は「酒場浴」という言葉を使うんですが、居酒屋での一人飲みも、にぎわいの中に身をひたす軽い気持ちで入ったらいいと思うんです。お店の人や周りのお客さんと話さなきゃと張り切る必要もないし、かといって黙って息を殺している必要もない。温泉と同じで、酒場で頑張る必要は何もないんですね。

―目からウロコの発想転換!

浜田:とはいえ、慣れないうちは、「仕切り」がしっかりとしていて、ある程度「大箱」のお店を選んだほうがいいと思います。仕切りというのは、「一人です」と店に入っていったときに、「お一人さま、こちらにどうぞ」と案内してくれたり、混んでいるときには「ここに一人入れてあげて」と先客に声をかけてくれたりするということ。また、大箱は最低でも20人以上は入れるお店を指します。それより狭いと、常連さんを中心とした小さなコミュニティが確立されてしまっている場合があって、一人で入っていくと、アウェイ感を味わいあえなく撤退、ということになりかねません。

上質な店選びのコツは「にぎわっている、整っている」

―一人飲み、現実感が増してきました! ヱビスビールの豊かな香りが漂ってきます。あとはお店選びですね。

浜田:はじめのうちは、わかりやすい「良い店フラグ」を探すことです。それは、にぎわっていること、お客さんがたくさん入っている店を選ぶことです。それぞれの地域で古くから続いている店には、そういうところが多いかもしれません。良い店は地元客が放っておかないし、実際に長く続いているということは、世の中の好不況をのり越えてお客さんに愛されてきたということのしるしでもあります。

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―たまたまにぎわっているだけだったらどうしましょう・・・。

浜田:不安なら、もう一つのフラグを探しましょう。「整っている」こと、つまり手がかけられているということです。整理・整頓が行き届いていて、暖簾や提灯なども含め、何かシャキッとした感じがする。古びていても凛としたたたずまいが感じられる。そんな店を選んでください。お客さんは「この店は全然変わらないねえ」なんて言いますが、椅子や机、箸など古さやくたびれ感が目立ってくる前にしっかり交換するとか、酒の肴の味を時代に合わせて調整するとか、いつでもお客さんを気持ち良く迎える気づかいが行き届いているので、外から見ても変化に気づかないんですね。そういう店は、本当に間違いないです。

―バーでの一人飲みも、同じ選び方でいいでしょうか?

浜田:暖簾をくぐって混んでいたら「また今度」も自然な居酒屋と違って、バーの場合は重そうな扉を一度開けてから「また今度」は、ちょっと格好悪いですね(笑)。なので、口コミに頼るのがいいと思います。自分が気に入った地元の居酒屋の常連さんオススメの店は、好みも自分とある程度重なっているはずなので、ハズレの可能性は低くなるでしょう。良いバーに出会うためにも、居酒屋での一人飲みは良いステップになると思います。良いバーは飲みものを注いでくれるマスター、店員さんたちの所作が本当に美しい。琥珀ヱビスのように上質なこだわりのビールを飲むなら、なるべくバーを選びたいですね。

周りをよく見ることが、一人飲みレベルを向上させる

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―上質な酒場の空気を楽しみながら、これまた上質なヱビスビールをゆっくりノドに流し込む。あとは深いコクと香りを引き立てるおつまみ。人生の楽園は目の前、最後のツメです。達人、美味しいおつまみ選びのコツも知ってるんじゃないですか?

浜田:「親方、きょうのオススメは?」と気軽に聞いてしまう方法もあるのですが、「全部オススメだよ!」と切り返されて気まずくなるケースも想定されます(笑)。ですので、その店の常連さんたちが何を注文しているかを観察する。これに尽きますね。毎日のように来ている常連さんたちが注文するものに、まずいものはありません。きっと気の利いた料理にありつけるはずです。

―はやる心を抑えて、最後に「一人飲み、これだけは気をつけて」というアドバイスをお聞きしたいです。

浜田:そうですね。一人飲みに慣れている人、「あ、ただ者じゃないな」と感じる人は、バランス感覚がすごいと思うんです。一人でしゃべり続けたりすることはなくて、他人の話もよく聞く。お酒や料理も、頼み過ぎず、少な過ぎず、タイミングをはかって上手に注文を続けていく。お店との距離感もそう。常連さんになっても、くっつき過ぎず、離れ過ぎず。自分のことだけじゃなくて、一緒に飲んでる人やお店の人の立場に立って考えることができているんでしょうね。わかりやすい言葉で言えば・・・自分だけ超新星のように輝かない(笑)ってことでしょうか。

―星座を美しく見せる静かな輝きを目指します(笑)。今日はありがとうございました!

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一人飲みの贅沢な時間に相応しいヱビスビールとまっすぐ、じっくり向き合う一人飲みの時間には、贅沢な素材を贅沢な製法で作ったヱビスビールがよく似合います。通常の1.5倍(当社比)の熟成期間を投じ、澄み渡る黄金色と、雑味のなさを実現しました。創業以来、プレミアムであることにこだわってきたヱビスビールとの時間をぜひお楽しみください。