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【11月】七五三にもおすすめ!
鯛ときのこのアクアパッツアと、りんごのキャラメリゼ
旬のものを焼く・煮る・彩りを添えて、季節のごはんをいただきゆっくりヱビスで乾杯する。家でできる小さなしあわせのヒントをあなたの日々に届けられたら幸いです。
11月は和名で「霜月」。霜が降り始める頃という意味があるように、8日の立冬を境に小春日和と冷え込みを繰り返しながら、寒さが深まっていきます。秋の収穫を祝う酉の市を見かけると、冬ももうすぐ。きのこやフルーツがおいしい季節は、うまみたっぷりの料理で、秋の収穫を存分に楽しんでみませんか。
魚介のうまみがとろり溶け出す「鯛ときのこのアクアパッツア」
いづいさんのひとこと
イタリア語で「狂った水」という意味のアクアパッツァ。揺れる船の上で作っていたからとも、熱した油に注いだ水が勢いよく跳ねる様子から名付けられたとも言われています。魚介や野菜を蒸し焼きにするだけのシンプルな工程にもかかわらず、うまみが溶け出たソースはまさに絶品。今回は七五三のお祝いとして、鯛の塩焼きの代わりに1尾まるごと調理しましたが、切り身を使えばさらに手軽になります。アクアパッツァに適しているとされているのは白身魚ですが、おすすめはスズキや鮭。ほか、水と一緒に赤味噌を少々加えても、ごはんが進む1品になります。
鯛ときのこのアクアパッツア 印刷用レシピページはこちら
*材料* 3〜4人前
- 鯛(内臓など下処理済み)…1尾
- 塩…小さじ1/4
- あさり…200g
- きのこ(エリンギ、マッシュルームなどお好みで)…合わせて100g
- にんにく…1片
- ミニトマト…8個
- 黒オリーブ…8個
- ケイパー…大さじ1
- トマトペースト(ドライトマトでも可)…小さじ1/2
- アンチョビペースト…小さじ1/2
- 酒…大さじ1
- 水…50~100cc
- イタリアンパセリ(みじん切り)…適量
*作り方*
① 下準備をする
鯛の皮両面に横長に一本切り込みを入れた後、十字になるように縦にも複数切り込みを入れ、塩をまぶす。あさりは砂抜きをする。きのこはそれぞれ食べやすい大きさに切る。にんにくは皮をむく。
② 蒸し焼きにする
フライパンにオリーブオイル(分量外)とにんにくを丸ごと入れ、弱火にかける。鯛を裏面が下になるように入れ、焼き色がついたらひっくり返し、両面ともこんがり色がつくまで焼く。あさり、A、Bを加え、蓋をして7〜8分蒸し焼きする。あさりの口が開いたら、蓋を外し、何度か煮汁を鯛にかけながら十分に火を通す。
トロッとしたうまみが詰まったソースの味をぼんやりさせないために、水は入れすぎないこと。魚やフライパンの大きさによって量が変わるので、深さ1㎝ほどを目安に入れてください。
③ トマトときのこを入れて仕上げる
ミニトマト、きのこを加え、2〜3分ほど加熱する。仕上げにオリーブオイル少々(分量外)を回しかけ、イタリアンパセリを散らす。
七五三にはなぜ祝い鯛?
七五三は、「3歳で言葉を理解し、5歳で知恵がつき、7歳で乳歯が生え替わる」というように、子どもの成長を祝う日本の伝統的な行事です。子どもの死亡率が高かった平安時代の宮中行事から始まったとされています。当時は7歳までは神のうちとして、中国から伝わった暦で縁起が良いとされた奇数の年齢の節目に神様に成長を感謝し、お祝いをしたのが由来と言われています。江戸時代になると庶民の間にも広まりました。子どもたちの健康や幸福を願うとともに、親や祖父母との家族の絆を深める機会でもある七五三。お祝いの膳には「おめでたい」として縁起のよい食材とされる鯛を使った塩焼きを用意しますが、そこには子どもの健康はもちろん、未来への成長を願う意味が込められています。
じゅわっと果汁のにじむ焼きりんごにほろ苦いカラメルが絡む「りんごのキャラメリゼ」
いづいさんのひとこと
りんごの季節になるとよくつくるのは、りんごのキャラメリゼ。火が入ったりんごに、ほろ苦いカラメルとサクサク香ばしいクランブル生地やビスケット、クリーミーなアイスクリームの3つが合わさると最高です。しかも、レンジで3分加熱してカラメルを絡めるだけの簡単さ。ただ、難しいのはキャラメリゼです。初めてだとどこまで砂糖を焦がすか迷いますが、ポイントはすべて溶けるまで絶対に混ぜないこと。できあがりは、焼いたパイシートの上に並べたり、セルクルなどの型に詰めてタルト風にしたりと、アレンジもいろいろと可能です。品種によって甘さや酸味はさまざまですが、どんなりんごでもそれぞれのよさが引き立つので、今の時季にぜひ挑戦してみてくださいね。
りんごのキャラメリゼ 印刷用レシピページはこちら
*材料*
- りんご…中1個(200g)
- 砂糖(三温糖・白糖どちらでもOK)…50g
- バター…10g
- シナモン、ラム酒…少々
- お好みのビスケット…適量
- アイスクリーム…適量
*作り方*
① りんごを切って加熱する
りんごは皮付きのまま、皮目の幅2㎝くらいのくし切りにする。耐熱容器に入れてラップをふんわりかけ、600Wの電子レンジで3~7分ほど加熱し、ざるなどに移して水気をとる。
加熱時間の見極めの目安は、りんごの果肉が透き通ってきて、竹串がスッと刺さるくらいの柔らかさになっているかです。
② キャラメリゼする
フライパンの向こう側に①、手前側に砂糖を入れ、じっくり中弱火にかける。砂糖がしっかり溶けて焦げ色がついたら、水大さじ1を加え、なじませながら一気にりんごと絡める。最後にバターを加えて、再度なじませたら火から下ろす。
しっかり砂糖が溶けるまで、決して混ぜないこと。フライパンを揺すりながら、赤茶の泡が吹いて砂糖がしっかり溶けたら、カラメルが固くなる前に水をいっぺんに入れて手早く一気にりんごと絡めてください。
③ 器に盛ってトッピングする
仕上げにシナモン、ラム酒を加えて絡める。お好みのビスケットを細かく砕く。器にビスケット、りんごをのせ、アイスクリームを添える。
世界で愛されるりんご飴
りんご飴は、日本だけのお菓子ではありません。アメリカ、イギリス、フランス、スペイン、韓国などでも、飴がけされたりキャラメルコーティングされたりした真っ赤なりんごが売られています。発祥も、実はアメリカだと言われています。1908年、あるキャンディメーカーがクリスマス用に、溶かした赤いシナモンキャンディにりんごに浸したものをサーカスなどで販売したのが最初といわれています。日本では2014年に、りんご飴の専門店が新宿にオープン。2019年には韓国で大流行し、いちごやぶどうの飴がけやチョコレートがけといった進化系も登場しました。それが従来のりんご飴とは違うおしゃれなスイーツとして日本で再認識され、翌年に日本のドラマにも登場したことから、りんご飴は再び注目を浴びています。
●ヱビス オランジェ
オレンジの香る濃厚なヱビス。次世代の若手醸造家が新たなビールのおいしさを追求し、「オレンジピール」に着目しました。徹底的に吟味を重ねて選んだオレンジピールに、柑橘のような香りのホップを一部掛け合わせて実現した、これまでにない濃厚な味わいのヱビスです。醸造家がこだわり抜いた新たなおいしさに満ちたヱビスが、幸せなひと時を彩ります。
文・喜多布由子 写真・山本雷太