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タオルソムリエに聞く!愛媛県今治市が生んだ「今治タオル」とは

タオルソムリエに聞く!愛媛県今治市が生んだ「今治タオル」とは

来年2020年に130周年を迎えるヱビスビール。日本を代表するブランドとして、同じく100年以上の歴史を背景に、品質にこだわり続けているブランドの一つに「今治タオル」があります。
いまやジャパンクオリティを代表する代表製品として知られる「今治タオル」。見たり、聞いたり、ときにはギフトでもらったり、プレゼントしたり。触れる機会はあっても、実は今治タオルのことを深く知らないかも?
そこで今回は、タオルソムリエの今治タオルオフィシャルショップ統括店長の遠藤久美子さんに、今治タオルの魅力についてお話を伺ってきました。

そもそも「タオルソムリエ」ってなんですか?


—まず、タオルソムリエという資格について教えてください。
遠藤さん:タオルソムリエとは、今治タオル工業組合が作り上げた資格試験になります。これまでも暮らしの中にタオルはありましたが、ライフスタイルの変化にともない、タオルに求められるお客様のご要望も変化しています。現在、タオルの種類は、それこそ何千、何万種類もあると思います。その中で、「ご自身にあっているタオル」「ギフトにちょうどいいタオル」など探されているタオルはさまざまです。そこで私たちタオルソムリエは、タオルの知識などをもとにお客様が手に入れたい、見てみたい、贈りたいといったご要望に対してアドバイスを行なっています。

—タオルソムリエに求められる知識や技術は、どのようなものでしょうか。
遠藤さん:タオルの一般的な歴史や製造工程はもちろんですが、タオルそれぞれの織りの特徴などの知識も必要になります。それからお客様がお探しになっているタオルを直接ご提案できる能力があることも大切です。
例えば、オフィシャルショップにお客様が来店されたときに、店内にはたくさんのタオルがあります。これだけタオルがたくさんあると、どれを選べばいいのか難しいですよね。ギフトをお探しのときは、贈る相手先が年配の方もいれば、赤ちゃんの場合もあります。それぞれのご要望に合わせて、私たちタオルソムリエがご相談を受けて、ご提案をしながら一緒にタオルを選んだりしています。

記憶や感覚を頼りに、お気に入りのタオルを探す。


—お店オープン当初の話を聞かせてください。
遠藤さん:南青山店のオフィシャルショップがオープンして7年になります。最初はタオルソムリエという資格が皆様に周知されてなかったため「タオルソムリエって何ですか?」というような質問もありました。今では南青山店にはタオルソムリエが常駐しているショップとして、皆様が期待して来店してくださっています。その中で、「タオルソムリエってどうすればなれますか?」といった相談を受けたこともあります。

—思い出深いエピソードはありますか?
遠藤さん:特に思い出深いのは、「自分が気に入って使っているタオルはこんな感じだけど、同じタオルはありますか?」というものですね。タオルというのは全く同じものを見つけるのはなかなか難しいため、それに見合ったタオルを探していきました。実物を持っていらっしゃらなかったため、お客様の言葉をヒントに選んでいったのは、大変でしたね。今の今治タオルは、ブランド認定マークが入った織ネームに十桁の企業番号がついているので製造メーカーを調べることができるのですが、昔の織ネームには企業番号がないので。そのため、昔から今治タオルを愛用くださっていたお客様の記憶や感覚を頼りに、探していったのは思い出深いですね。

タオルの聖地、今治タオル復活に向けて。


—今治タオルの産地、愛媛県今治市について教えてください。
遠藤さん:愛媛県今治市というところは、お水が良い地域で、蒼社川の伏流水は金属イオンが少ない軟水で、とても豊富です。さらに、温暖で気候が良い環境のためタオルづくりにとても適している地域でした。やわらかい水というのは、タオルのやわらかさや綿糸の白度(はくど)を引き出すのに適しています。今治地域は、もともと日本屈指のタオル産地です。しかし1980年半ばくらいから輸入製品に押されて、1976年に500社あった今治タオルの会社が、2006年になりますと150社近くまで落ち込んでしまったという経緯があります。

—復活に向けて、どのようなブランディングが行われましたか?
遠藤さん:クリエイティブ・ディレクター佐藤可士和氏にブランディング・プロデューサーとして就任頂き2006年に今治タオル再生プロジェクトが立ち上りました。ブランディングとしては、ロゴマークを確立して今治発のジャパンブランドとして認知を広げたり、海外の展示会にも積極的に参加したり、今治タオルのブランディングのために多くの皆様のお力添えがありました。このようなブランディングが実って、今治タオルがブランドとしてだんだんと浸透していき、今治タオルの産地復活につながりました。昔は「いまばり」ではなく、「いまじ」タオルなんて呼ばれることもあったようですね。でも今は認知度も上がり、この認知度の高さがブランディングの成功とも言えるのでしょうね。

本質の追求が、さらに高品質なタオルをつくりあげる。


—ずばり、今治タオルの品質としての特徴はなんでしょうか?
遠藤さん:今治タオルの価値は「安心」「安全」「高品質」な使い心地です。独自の品質基準が12項目ありまして、その中には吸水性や堅牢度とか、いろいろな検査項目があります。これらを全てクリアできないと今治タオルブランドを名乗ることもできないですし、今治タオルの織ネームを取り付けることもできません。よくお客様から吸水性がいいと感想をいただきます。品質基準の一つに吸水性を検査する「5秒ルール」というものがあります。検査としては、水の中にタオル片を浮かべたとき、5秒以内に沈み始めるかどうかを判定します。日本タオル検査協会が定める基準は60秒なのですが、5秒にしました。あとは毛羽落ちやホルムアルデヒドなどにも高い基準を設けて、独自の品質を守っています。

—5秒にした理由はなんでしょうか。
遠藤さん:再生プロジェクトをきっかけにブランディングをしていくに当って、今治タオルは吸水性をとことん追求することにしました。これを今治産地全体で目指し、「5秒ルール」を定め、メーカーみなさんが基準をクリアするために技術を高め丁寧な加工を行おうと、大変な努力をされました。その結果として、現在のような高品質な今治タオルをご提供できるようになりました。

最後に、一枚一枚の今治タオルが愛おしいと語ってくれた遠藤さん。そこには今治タオルをつくるために携わる皆さんの顔だけでなく、そこにかける想いや愛着、タオル一枚をつくりあげるための苦労などが詰まっているからこそだとおっしゃっていました。

6月16日(日)は父の日。日頃の感謝の気持ちを伝えるのにぴったりな、ヱビス オリジナル 今治ハンカチタオル付き6缶パックが5月28日(火)から、発売開始です。どちらも品質にこだわり抜いた今治タオルとヱビスビール。父の日の贈りものにいかがでしょうか。


父の日のプレゼントにぴったりな
「ヱビス オリジナル 今治ハンカチタオル付き6缶パック」発売!

発売日

・2019年5月28日(火)発売

発売品種

・ヱビスビール缶350ml×6本
・ヱビスビール缶500ml×6本
・ヱビス プレミアムエール缶350ml×6本

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