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居酒屋で、飲む。
言葉にすればなんともシンプルですが、良き夜とするには、必要な要素がいくつか。そう、美味い肴と、輝くヱビス、そして良き飲み手、です。肴とビールは簡単。コチラでヱビスが飲める極上居酒屋を調べて、足を向けるだけです。が、果たして良き飲み手、とは。

「上質」を体現するヱビスを片手に、ひとときを楽しむのであれば、飲み手たるあなたにも、ぜひ上質な大人であって欲しい。そうです。大人がとるべき居酒屋での態度をマスターした、上質なビール好きとして、です。ならば今回は、食事のマナーや総合的に食を学ぶ『食輝塾』の主宰者にして、テーブルマナーに精通する小倉朋子さんに、あなたを上質なビール飲みたらしめる、居酒屋での振る舞いを聞いてみます。読めばビール好きとしてレベルアップすること請け合いです!

カウンターの上座、知ってますか?

2016_07_01マナーに詳しい人 小倉朋子さん
 
各国の食事マナーや「食」を総合的に学ぶ「食輝塾」の主宰にして、食育や飲食店のプロデュース、メニュー開発、ホスピタリティ教育など、食とマナーの分野で幅広い業務を行う(株)トータルフードの代表も務める。雑誌やweb、TVでもマナー関連の講師を務める他、会食マナー、食事作法、箸づかい、開店マニュアルなど、自著も多数。まさにマナーに精通した食のスペシャリストだ。

ーよろしくお願いします!早速ですが、メニュー選びから、分かってる大人の振る舞いを教えて下さい。

小倉:よろしくお願いします。メニュー選びのもっと前に、やっておくべきことがありますよね。

ー美容院に行っておく、とかですか?

小倉:違います!お目当ての居酒屋さんを見つけました。その次にすることは、席の予約ですよね。店先で「席ありますか?」みたいなやりとりをしているようでは段取り不足です。スマートに事を運ぶなら、言うまでもなくお店を予約しておくべきです。そして上着を着ているのなら、お店に入る前に脱いでおくのがベターです。さらに、座る席をスマートに案内できるといいですね。

ーいわゆる上座・下座、というやつですね。コチラの記事にあるように、座敷席なら、床の間の前、入り口から一番遠くが上座ですよね。

小倉:そうです。では、カウンターの場合だったらどうしますか?

ー言われてみると・・・、どこが上座なんだろう。

小倉:カウンターの場合も、入り口から一番遠くが上座になります。接待や、目上の方と居酒屋に行く際は、覚えておくといいですよ。さらに、3人以上でカウンター席に着く場合は、接待などでは真ん中の席が上座となります。両サイドの人物が中央の人をもてなす、というイメージですね。

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ーこれは結構、目からウロコですね。確かにスムーズに席を案内できたらかなりスマートな印象ですね!

小倉:そうです。マナーは知っておくと余裕ができる。余裕があるから、もてなすべき方に気を遣えますし、自分もその席を楽しめるんですよ。さて、席に着いたらメニュー選びですが、ここも結構ポイントです。

大人のメニュー選びはココが違う!

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ーメニュー選び・・・。つい好きなものばかり頼んでしまいがちですが。

小倉:上質な大人の居酒屋だったら、もっとバリエーションを楽しむ、というメニュー作りをオススメします。例えば、野菜、お魚、お肉など、異なる素材の料理をそれぞれオーダーする、といった具合です。他にも基本5味、つまり「甘味・塩味・酸味・苦味・うま味」に寄り添った味わいの料理をそれぞれオーダーするのも、考え方の1つです。

ーなるほど。しかも、ヱビスの豊かなコクと、色々な食べ物のマリアージュも楽しめる、というわけですね。

小倉:お店が丹精込めて作る料理ですから、色々食べてみた方が楽しいじゃないですか。さらに、料理のオススメの仕方も、大人の気遣いの見せ所です。「この店はこれが美味しいよ。食べてみて」のようなオススメの仕方ではなく、言葉の最後に「この店はこれが美味しいと評判だよ。試してみる?」のように、相手に選択肢を残すのがポイントです。こうしておけば、もしオススメの料理が苦手なものだったとしても、断りやすいですよね。

大人のお酌を知っておこう

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ーさて、ようやくテーブルにヱビスが運ばれてきましたね。早速お酌させて下さい!

小倉:ありがとうございます。瓶ビールの場合、ラベルを上にお酌する、ということはご存じのようですね。色々な考え方がありますが、素材、製法、作り手、様々な要素やこだわりがあって、初めてヱビスビールという一杯が生まれるのです。ラベルを見せる、とはそういった素材や作り手に対する感謝と私は考えています。

ーこだわり抜いた麦芽、ホップ、そして圧倒的な情熱があって、初めてヱビスとしてグラスに注がれる訳ですもんね。そう考えると、お酌とは、笑顔の恵比寿様へのご挨拶、のようなものでしょうか。

小倉:では、私からもお返しのお酌を。うーん・・・お酌の”受け方”はまだ洗練の余地がありますね。

ーえ、お酌しやすいようにしているつもりですが・・・。

小倉:お酌する方からしたら、グラスはむしろテーブルの上に置いてもらった方が安定しますよね。ですから、正しいお酌の受け方はこうです。

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小倉:グラスはテーブルに置いたままでOKです。その上で、グラスを30度ほど傾ける。これが正しいお酌の受け方です。

宴の中盤を制する大人の振る舞い

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ー段々大人の振る舞いが分かってきた気がします!

小倉:接待や目上の方がいらっしゃると、「ここからは手酌で飲もう!」となる場合がありますよね。こんな場合はどうしますか?

ーうーん、私は真に受けてしまいますね。

小倉:こういった場合、「では一杯だけお酌させて下さい」というのがスマートです。相手に対する敬意を示しつつ、意向を汲む、というわけです。

ーこれは奥深いですね。なにかと議論を呼ぶ、グラスにお代わりのビールを注ぐタイミングですが、これはどう考えればいいのでしょうか。

小倉:これは、グラスの残りのビールが1/3〜1/4程度になったら、お代わりをオススメするのがスマートです。本来ビールは、注ぎ足すのは味わいの面でオススメできません。相手の立場で考えると、グラスを空けてからお代わりを注ぎたい方もいるでしょう。でも、グラスの残りがわずかなら、飲み干すことができます。ですから、小ぶりなグラスであれば、残りが少なくなったらお代わりをオススメするのがスマートです。

ー香りがクッキリ楽しめる、今年のヱビスならば美味しい状態でグラスから飲んで欲しいですもんね。食べ方に関してはどんなところに気を付けるべきでしょうか。

小倉:よく知られた話ですが、手皿はよくありません。メイン料理がのっている大皿以外の醤油小皿や取り皿など、手で持てるお皿は、手にもって口元に近づけてOKです。こちらも覚えておくといいですよ。

奢り、奢られの狭間で

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ーいい感じの居酒屋さんで十分に時間を楽しんだ。残るはお支払いですが。

小倉:お支払いの場面は、確かに悩みがちです。ご馳走する立場の場合、まず気を付けるべきは、相手に金額を知らせない、ということです。化粧室に立ったタイミングなどで、さり気なくお会計を済ませておく、という気遣いができるといいですね。

ーあ、それは確かにスマートですね。ではご馳走してもらう立場の場合は。

小倉:その場合、例えばテーブルチェックだと、どうしても支払いの場面が見えてしまいます。ですから、食事がそろそろ終わりだな、という空気を読んで、さり気なく化粧室などへ行き、あえて席を外す、という気遣いができると上級者です。こういった場合でも、「おいくらですか?」と聞いて、支払う意思を示すのが重要です。

ー大人は宴の終わりまで、上質に振る舞うというわけですね。早速ヱビスが飲める居酒屋さんを探して実践してみます。どうもありがとうございました!

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上質なビール好きが飲むべき、上質なビール宴を抜かりなく、上質に振る舞うことができるビール飲み。そんな大人なビール好きが口にするべきは、やはりヱビスビール。本物の素材、そして徹底的なこだわりが宿る製法によって、豊かなコクが楽しめるヱビスは、まさに本物の一杯。今年クオリティアップを果たし、より上質に仕上がったヱビスで大人の宴をお楽しみ下さい。