今日も今日とて、馴染みの飲み屋さんに繰り出せば、そこにはなにやら、普段は見かけない人の影。しかも、どうやら海外からのお客様のよう。
日本政府観光局の発表によれば、2016年の海外からの訪日客の数は、同局の統計史上最多となる、年間2400万人オーバー!これだけ日本に来ていれば、あなたの馴染みの居酒屋に、海外からの訪問者がいるのも不思議ではありません。

ならば、日本を代表するビール好きのあなたのやるべきことは?
それは酒場の国際交流に他なりません!
おそるおそる「ちあ〜ず」とグラスを合わせるのもいいですが、ここはイケてる英会話で、日本のビールを世界に向けてプレゼンテーションしたいところ。というわけで、今回は英会話の先生に、酒場で使える英語フレーズをレクチャーしてもらい、皆さんの国際交流活動を後押しさせていただきます。早速いってみましょう!

「これが僕のオススメのメニュー」を英語で言える?

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英語に詳しい人
ビジネス英語コーチ 中尾匡宏さん


経営者や研究者といったプロフェッショナルに向けた英語レッスンを行う、「ベイサイドイングリッシュ」の代表。一般的なビジネス英語のコーチングはもちろん、研究者のための国際会議・学会での英語プレゼンテーションのサポート、翻訳・通訳者のための英語レッスンなど、シチュエーションに応じた、英語にまつわる課題解決を提供する。

−酒場の英語・・・、やや特殊な状況ですが、どんなフレーズを覚えておけばいいのでしょうか。

中尾:そうですね、居酒屋で、まずすることと言えば、オーダーすることですよね。そのお店にある、皆さんのオススメのメニューを英語で教えてあげたら、喜ばれるのではないでしょうか。その場合はこんなフレーズが使えますよ。

This is the best dish here.
(この料理が、このお店の一番のおススメです。)


Personally, I love this dish most!
(個人的には、この料理が一番好きです。)

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−なるほど。これを覚えておけば、コミュニケーションのきっかけになりますね。

中尾:せっかく日本に来てくれたのですから、そのお店や土地の美味しいものを食べてもらいたですよね。メニュー選びから、お店の中の輪にも入っていけますし。メニューが決まったら、今度は海外の方に「どんなビールを飲みたいですか?」と聞けると気配りがありますよね。その場合は・・・。

What kind of beer do you feel like drinking tonight?
(今夜はどんなビールを飲みたい気分ですか?)

−なるほど。やはりビールは世界共通のお酒好きの友ですからね。

ビール好きを英語で表現

−せっかくだから、日本のビール好きの情熱を英語で伝えたいです!

中尾:それなら、自分がいかにビールに情熱を持っているかを端的に伝えてみるといいでしょう。手短に表現すると、こんなフレーズがありますよ。

Beer is my life!
(僕はビール命なんだ!)

I’m 100% into beer!
(僕はビールに夢中なんだ!)

Can’t live without beer. IMPOSSIBLE!
(ビールなしでは生きていくなんて、不可能だよ!)

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−これなら短くて覚えやすそうです。

中尾:パブに友人たちと飲みにいくと、「最初の一杯は自分が払う」「じゃあ、2杯目はオレが払う」というやりとりがあったりします。こんなやりとりが英語でできたら面白いですよ。例えば・・・。

A:First round’s on me.
(1杯目は僕がおごるよ。)

B:I’ll get the second round.
(じゃあ、2杯目は僕がおごるね。)

−ちょっとオシャレなやりとりですね!

上級編:ヱビスビールを、海外の方にオススメせよ!

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−せっかく日本でビールを楽しむのなら、日本のプレミアムビール、ヱビスビールの味わいを楽しんでもらいたいです!ヱビスビールの魅力をどうやって伝えたらいいのでしょうか。

中尾:それはなかなかの上級者向けですね(笑)。ヱビスビールをオススメするには、まずはその特性を理解しておかないといけませんよね。ポイントは分かりますか?

−そうですね。ヱビスと言えば、麦芽100%、そしてホップといった素材にこだわることで生まれるコクですよね。もうひとつ、通常の1.5倍の時間をかけ熟成させることもポイントです。

中尾:なるほど。それでは会話形式でその特性をアピールしてみましょうか。

A: What kind of beer do you like most in Japan?
(あなたが一番好きな日本のビールはなんですか?)

B: My favorite is “YEBISU BEER”, which is famous for being one of the oldest premium beer in Japan.
(僕はヱビスビールが好きですね。日本で最も古いプレミアムビールのひとつとして有名なんですよ。)

YEBISU BEER uses only the finest malts, hops and is aged a long time.
(ヱビスは良質な麦芽、ホップだけでつくられているんです。それに熟成に長い時間をかけているんです。)

The Brewmaster’s commitment to a perfect YEBISU brew every time,
it has a rich, pure and strong taste.
(醸造技術者の、パーフェクトなヱビスを作ろうとするこだわりがあるから、コク(リッチで力強い)のある味わいになるんです。)

−なんだか、すごくグローバルな感じですね!

中尾:コクを意味する言葉として、「rich」と表現してみました。あとは、ビールを口にした後に「This is great beer!!(このビール美味しいね!)」、「This is “KANPAI” to YEBISU.(ヱビスに乾杯!)」と付け加えるといいですね!

酒場の国際交流のツボ

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−逆に、海外の方に日本語を教える場合、どんな言葉を教えると喜ばれますか。

中尾:これまで、かなりの数の海外の方とコミュニケーションしてきましたが、やはり短くて覚えやすい言葉が喜ばれます。例えば「KAMPAI !(乾杯!)」、「OISHI !(美味しい!)」、「UMAI !(うまい!)」のように、短くてポジティブな日本語は喜んでもらえますよ。何かを食べたり飲んだりしたときの「美味しい!」という感覚は、万国共通です。日本語で表現できたら、その感覚をしっかりと共有できて、楽しくなりますよ。

−その場で覚えられて、しかも酒場で使いやすいフレーズですね!

中尾:言葉も大事ですが、海外の方とコミュニケーションしようと考えた場合、まず大事なのは、何事に対しても心をオープンにしておくことです。国や民族の数だけ文化や考え方があります。それだけに“違うこと“は当たり前です。そしてそれぞれの文化にいいところや面白いところがあります。こうしたいい意味での違いやギャップを楽しむのが、国際コミュニケーションをするうえでのポイントです。

−今日は勉強になりました。心をオープンに、ヱビスビールでグローバルなビール好きになってみます!