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【9月】甘栗ごはんのおむすびと菊の花のお椀と、
3種のおはぎ

旬のものを焼く・煮る・彩りを添えて、季節のごはんをいただきゆっくりヱビスで乾杯する。家でできる小さなしあわせのヒントをあなたの日々に届けられたら幸いです。

【9月】甘栗ごはんのおむすびと菊の花のお椀と、<br>3種のおはぎ

9月は和名で「長月」。長い夜の月という意味があるように、毎年9月22日から9月23日ごろの秋分の日を境に夜の時間が長くなり、以降はだんだんと秋が深まってゆきます。見た目も華やか、心もほっこりする栗や菊の花を使った料理で、秋の訪れをいち早く楽しんでみませんか。

混ぜるだけ! ホクホクな秋を味わう「甘栗ごはんのおむすびと菊の花のお椀」

いづいさんのひとこと

重陽の節句近くになると可愛い菊を買って飾り、茎の青い香りを楽しみます。我が家の秋の食卓を彩るのは、栗と食用菊です。栗はご紹介する栗ごはんだけでなく、クリーム系やラグーソースのパスタから参鶏湯まで、いろんな料理にぽんと入れるだけで、ホクホクの食感が楽しめます。むき甘栗を使うと皮を剥く必要がないので、とても使い勝手がよくおすすめです。一方で、菊はハーブを添える感覚で、お椀をはじめ、サラダやカルパッチョ、ソテーしたお肉にパラパラッと散らすだけでひと皿が華やかに。キュキュッとした食感が楽しい菊のおひたしも絶品です。気軽にプラスするだけの食材で「秋」を満喫してみてください。

重陽の節句にはなぜ菊や栗なのか

重陽の節句にはなぜ菊や栗なのか

9月9日は重陽(ちょうよう)の節句。桃の節句、端午の節句と同じく五節句のひとつで、平安時代に中国から伝わったとされます。奇数の日は「陽の日」として縁起のよい日で、一桁で最大の奇数である9が重なることを「重陽」と呼ぶことから名付けられました。
また、長寿と健康のシンボルでもある菊の花の咲く時期が節句と重なることから、別名「菊の節句」とも呼ばれています。古くから菊の花を飾り、蒸した菊の花を浮かべた菊酒を楽しむとともに旬を迎える栗料理を食べて、自然の恵みへの感謝と健康を祈ったそうです。いままで親しみのなかった方も、菊を飾り、栗ごはんを食べて、季節の移り変わりや家族の絆を感じる機会にしてはいかがでしょう。

甘栗ごはんのおむすびと菊の花のお椀 印刷用レシピページはこちら

*材料* 2人分

甘栗ごはんのおむすび
  • 米…1合
  • むき甘栗…40g(小ぶりの栗6個)
  • 塩…小さじ1/4
  • 白ごま…適量
菊の花のお椀
  • お好みのだし…300cc
  • 薄口醤油、酒…各少々
  • 塩…ひとつまみ
  • 絹豆腐…1/4丁
  • 食用菊…適量

*作り方*

① 下準備をする

炊飯器に研いだ米と炊飯器の目盛線まで水を入れる。甘栗を加え、炊飯する。炊き上がりを待っている間に、だしを用意し、薄口醬油と塩、酒を加えて温める。

② おにぎりをつくる

ごはんが炊き上がったら、塩をふり、栗を潰さないようにしゃもじで優しく混ぜる。栗が見えるよう1個60gほどの手まりおにぎりにして、白ごまをふる。

③お椀を仕上げる

温まっただしに、さいの目に切った豆腐を加えてお椀に盛り、菊の花をほぐして散らす。

ごまナッツ、焦がしきな粉とあんの王道3種の「おはぎ」

ごまナッツ、焦がしきな粉とあんの王道3種の「おはぎ」

いづいさんのひとこと

お彼岸になると必ずつくるのがおはぎ。なかでも我が家で不動の人気を誇る「ごまとナッツ」、「きな粉」、「つぶあん」の3種類を紹介いたします。和菓子づくりは扱いにくい食材に振り回されがちなのですが、ラップを使うことで、手にもち米がくっつかず、初めての方も簡単につくれます。きな粉は焙煎した「こがしきな粉」を使用していますが、普通のきな粉でもOK。春はいちご、秋はいちじくやシャインマスカットなど季節に合わせたフルーツや、あんとの絶妙なマッチが楽しめるマスカルポーネを入れてもおいしいですよ。

お彼岸にはなぜおはぎ?

お彼岸にはなぜおはぎ?

お彼岸は、年に2回訪れる春分と秋分の日の前後1週間に行われる先祖供養の行事で、自宅にお迎えして供養するお盆と違い、お墓に出向いて偲びます。
お彼岸のお供えの定番といえば「おはぎ」。小豆の赤色には邪気をはらう力があるとされていました。昔は貴重だった砂糖であんこをつくり、もち米と合わせることで、ご先祖様に感謝の気持ちを示し、心を合わせるという意味からお供えされるようになったといいます。おはぎとぼたもちの違いは、秋に咲く萩(はぎ)の花と、春に咲く牡丹の花をそれぞれイメージしてつくられること。また、餅を包むあんこにも違いがあり、おはぎは「つぶあん」で餅を包み、ぼたもちは「こしあん」を使うのが特徴です。

おはぎ 印刷用レシピページはこちら

*材料* 12個分

  • もち米…1合
  • 小豆あん…240g
きな粉砂糖
  • きな粉…20g
  • 砂糖…10g
ごまナッツ砂糖
  • ミックスナッツ粗みじん…30g
  • 白・黒ごま…各10g
  • 砂糖…10g

*作り方*

① 下準備する

もち米はさっと洗い、炊飯器の目盛線まで水を入れ、もち米モードで炊く。炊いたもち米はすりこぎで粒が残るぐらいに軽くつぶし、手に水をつけて30gを8つ、15gを4つ、計量しながら丸める。小豆あんは30gを4つ、15gを8つ、計量して丸める。

計量器具がない場合、30gはピンポン玉より少し小さめ、15gはその半分の大きさが目安です。

② おはぎの形にする

30gのあん玉をラップ2枚で挟んで丸く押し広げ、上のラップを外して15gのもち米玉をのせる。ラップの端を寄せて絞り、形をととのえる。同様にして30gのもち米玉を押し広げたものには15gのあん玉をのせて、成形する。

③ きな粉とごまナッツをまぶす

2つのボウルにそれぞれきな粉砂糖味とごまナッツ砂糖味の材料を入れて混ぜる。②で作った2種類のおはぎのうち、もち米が表になり、中にあんこが入っているものをそれぞれの味のボウルに入れて転がし、きな粉砂糖とごまナッツ砂糖をまぶす。

ナッツは表面にくっつきにくいので、もち米に押し込むように丸めましょう。

プレミアムエール

●プレミアムエール

厳選されたホップと、吟味された酵母が醸す、余韻まで広がる濃密な香り、凛とした苦味、ふくよかなコク。今回新たに、ヱビスこだわりのドイツバイエルン産アロマホップを香りが際立つ最適なタイミングで添加。2種類のホップによりヱビスならではのエールらしい香りに進化した味わいを、自分だけのひと時にゆっくりとお楽しみください。

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いづい さちこ

いづい さちこさん

「くにたちの食卓 いづい」主宰。料理家。出張教室、季節のイベント、キッズ教室の開催、カフェのメニュー開発、料理やお菓子の注文販売など幅広く活動する。

いづい さちこさん

文・喜多布由子 写真・山本雷太

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