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突然ですが、ビールの味は注ぐグラスによって変わると言われています!

ビール通の皆さんには贔屓のグラスがあって当たり前かもしれません。
ですが、グラスの形状に留まらず、そのグラスの背景のうんちくまで知っていますか?
本当の大人はビールだけに留まらず、ビールをたしなむ道具にもこだわりがあるもの。
グラスについて知れば、いつものビールの味わいがさらに増すこと間違いなしです!

6月18日の「父の日」も目前。
父へのギフトに、更には父の日にかこつけて自分のために、ビールを美味しく飲める形状で、うんちくまで詰まった、最適なビールグラスを購入するのはいかがでしょうか?

「父の日」に合わせて、うんちくを教えてくれたのは、日本でも数少ないグラスを扱う専門店で浅草の吾妻橋のたもとにある「創吉」の店主、関場吉五郎さん。
このお店「創吉」は、関場さんの学生時代のグラス好きが高じてオープンしたそうです。

グラス専門店「創吉」店主
関場吉五郎 プロフィール


学生時代から趣味でグラスを集め始め、お店を開店。その後生業として28年グラスに関わり続ける。一流のレストランやバー関係者が国内外から、グラスやバー用品を買いに「創吉」に訪れる。

グラスはビールをもっとも感性で楽しめる道具

―さっそくですが、陶器や金属など数ある素材がある中で、グラスでビールを飲むことにはどんな良さがあるのでしょうか?

グラスは、「感性に一番近づける食器」だと思っています。
というのも、日本ではお椀など直接口に付ける食器もありますが、ヨーロッパでは直接口に付ける食器はグラスぐらいしかありませんでした。

―なるほど。

液体は、持つことはできないので何かに入れる必要がありますよね。
それがグラスであれば、直接口に付け、色や泡、香りをもっとも身近に感じられるものです。五感をフル活用してビールを感じることができるからこそ、感性に一番近づける食器はグラスなのでは?と思っています。

―ではビールを飲むにはいったいどんなグラスが最適なのでしょうか?

ビールを含めて、お酒は嗜好品ですよね。
ビールは、グラスによって味が変わるとも言われます。ただ、その味の変化も含めて自分が好きなものを見つけていくのが、嗜好品としての楽しみ方だと思います。

ですが、もちろん私はグラス専門店の店主として、これはおすすめしたいというグラスがありますので4つご紹介しましょう!

日本ならではのビールグラス「一口ビールグラス」

一口ビールグラスは、本来日本独自のものでビールを飲むためのグラスです。

―居酒屋とかでもよく見ますよね? 日本独自のものなのですか?

そうです。ビールが今ほど一般的でなく、高級品だった時代は、主に料亭などの酒席で楽しむもので、ほとんどが瓶ビールだったそうです。ビール瓶に袴をはかせて出てきていました。当時は、ビールを注ぎつ注がれつ、少しずつ皆で楽しんでいたのです。
瓶ビールがメインで、お互いに注ぎ合う文化があるからこその、日本独自のグラス形状。それが一口ビールグラスです。

―どういうものが一口ビールグラスに属するんですか?

120cc〜150cc入る、背が低めのグラスを一口ビールグラスと呼びます。
ここに並べているものの価格は、1500円〜2500円ぐらいです。

家庭でも、あえて注ぎつ注がれつビールを飲むのはコミュニケーションも図れるし、贅沢な時間なのではないでしょうか?

Made In Japan! 東京下町で作られる「うすはり」のビールグラス

「うすはり」は、その名の通り通常のグラスよりも薄く作られたグラスです。

―それではうすはりの特徴を教えてください。

最近は取り扱うお店も増えましたが、うすはりのビールグラスもギフトに適していると思います。
うすはりは、墨田区の電球用ガラスの生産工場だったところで、その技術を活かして作られました。グラスの底まで均一な薄さで作られているのが特徴です。

飲み口の薄さで、ビールの口当たりが変わります。
ヱビスのように香りが特徴的なビールを楽しむのに適しています。

期待のニューカマー。ビールのために作られた「IPAグラス」

お次は、海外の変わり種グラスもご紹介します。
苦味や香りを特徴としたIPAの良さを最大限に引き出すために生まれたこのグラス、本格ビールのヱビスでも力を発揮してくれそうです。

―変わった形をしていますね… このグラスはいったい!?

柄の部分を見てもらえれば分かるのですが、持ち手の部分までビールが入る変わった形の「IPAグラス」です。IPAは、インディア・ペール・エールの略で、底が丸いワイングラスで有名なRIEDEL(リーデル)のグループ会社である、ドイツのSPIEGELAU(シュピゲラウ)が、ビール専用に作っているグラスです。

さまざまなお酒をオールマイティに楽しめる「樹(ITSUKI)」のグラス

それではラスト、こちらも少し変わったグラスのご紹介です。

―最後のグラスも変わった形ですね。

「樹(ITSUKI)」のグラスです。銀座の老舗レストランのオーナーが開発した、グラスの底の部分が楕円になった、特殊な形状のグラスです。

瓶やボトルの中の状態をグラスでも再現して、瓶の中のお酒の美味しさを味わえるのが特徴のグラスです。ヱビスのコクなど、ビールが持っている本来の味わいを損なわないことを目指して作りました。

こちらのグラスは、ワインでもビールでも活躍します!

―ところで、他にはなにかビールを楽しむポイントはありますか?

これもよく言われる話ですが、しっかり洗ったグラスで、冷えたビールを頂くのが、泡も持続しますし、ポイントだと思います。

関連記事へリンク(http://y.sapporobeer.jp/yebisu/2790/

あとは、せっかくの大事なグラスですから、当店のようにグラスのリペアができるところを見つけておけば、もし欠けてしまったりしても慌てずに済むかもしれません。

大きさや形状は変わってしまうかもしれませんが、欠けたりした程度であれば、また使える形にすることは可能ですよ。

贅沢なビールは、贅沢に専用のグラスで!

いつものヱビスをさらに贅沢に味わうには、グラスにもこだわり、より一層コクや香りを楽しめるものが良いに決まっています!

ギフトにも自分用にも、贅沢なビールの時間をオリジナルなものにするために、この父の日を機会に専用グラスを探してみるのはいかがでしょうか?
きっと、贅沢なヱビスをもっと贅沢に楽しめるはずです。