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遊び心満載の新しいヱビス!
果実味あふれる、「ヱビス ジューシーエール」が登場。
130年以上にわたって培われてきたヱビスの技術と知見をベースに、ビールの新たな味わいや楽しみ方を提案する独創的なヱビスのラインナップ「CREATIVE BREW(クリエイティブブリュー)。その第4弾となる「ヱビス ジューシーエール」が2024年4月23日に発売されます。醸造責任者を務めるブリューマスターの有友亮太(ありともりょうた)さんに、その魅力をお聞きしました。
第4弾は初夏にぴったりの、爽やかなヱビス。
2023年2月のデビュー以来、ビールの魅力を広げる挑戦を続けてきた「CREATIVE BREW(クリエイティブブリュー)」。ヱビスの原点を現在の解釈で表現した「ヱビス ニューオリジン」や、初めて*副原料を使用した「ヱビス オランジェ」や「ヱビス シトラスブラン」など、130年以上の伝統をもつヱビスだからこそできる新しいチャレンジをしてきました。
※平成30年(平成29年度)の酒税法改正により、香辛料、ハーブなどがビールに副原料として使用できる物品として認められました。
その第4弾である「ヱビス ジューシーエール」に有友さんが選んだのは、グレープフルーツ。しかも、果皮やハーブなどの固形物と異なり、果汁を取り入れることで、これまでのヱビスにはなかった「果実味」に挑みました。
爽やかな果実味と、ヱビスらしさの共存。
初夏の季節感とともに楽しむ、爽やかでフレッシュなビールのイメージとして、スイーツの「フルーツジュレ」から発想を得たという有友さん。「ビールの楽しさや遊び心を表現するうえで、これまであまりビールに馴染みがなかった人々に、ヱビスのファンになっていただきたいと思いました。どんな人たちが振り向いてくれるだろう、気づいてくれるだろうとチームでリサーチなどを行い、行き着いた答えがグレープフルーツ果汁です。より果実味のある飲みやすさと、ヱビスらしい奥深い味わいを融合させるために、醸造後のビールに果汁を加えるのではなく、麦汁とグレープフルーツ果汁を合わせた後に発酵させる手法に挑戦しました」
グレープフルーツは爽やかな甘酸っぱさとほのかな苦みが特徴の果実です。しかし、果糖は酵母の栄養分となってしまうため、発酵後のビールには果実味が残りにくいという課題がありました。そこで有友さんは、グレープフルーツを数種類用意し、加える果汁の量の調整しながらベストな設計を探ったといいます。
「醸造したらどんな特徴が残るのかを見極めて、果汁の量や投入するタイミングを決定しました。ピンクグレープフルーツも試してみましたが、ピンクの色素となるカロテンの作用によるものなのか、意図した風味にならないなど、意外な発見もありましたね」
ホップは、「ネルソンソーヴィン」と「ポラリス」をセレクト。「“ネルソンソーヴィン”は白ワインのような香りと味わい、“ポラリス”はミントのような冷涼感があります。これらのホップを使用することにより、果実味と爽やかさ、そしてヱビスらしさを調和させました」
グレープフルーツ果汁とホップを水彩画のようなタッチで表現したパッケージデザインは、心地よい風が吹くテラスのテーブルなどに似合いそうです。
恵比寿に誕生した“ヱビスとの出会いの場”、YEBISU BREWERY TOKYO。
このインタビューは、4月3日にオープンした「YEBISU BREWERY TOKYO」で行われました。ここは、これまでのヱビスの歴史と文化に触れることができるミュージアムと、目の前で醸造の様子を見ることができるブルワリー、そして出来立てのビールを味わうことができるタップルームを備えた、新たな“ヱビスとの出会いの場”。有友さんは、1890年にヱビスビールが生まれた東京・恵比寿の地で、約35年ぶりにビール醸造が再開されるこのブルワリーの醸造責任者でもあります。
「ここで醸造し、ここでしか飲めないヱビスをYEBISU BREWERY TOKYOでは味わっていただけます。現在(2024年4月)は4種類をそろえており、今後は最大6種を提供予定で、飲み比べのメニューもありますのでぜひ好みの味を見つけにいらしてください」
実際に味わった人のフィードバックを、商品開発に活かしていく予定だといいます。あなたの“推し”ビールが、ひょっとして商品化されるかもしれません。ヱビスビールを楽しみ、ヱビスビールと遊ぶ。そんな場所に、ぜひ足を運んでみては。
YEBISU BREWERY TOKYO
東京都渋谷区恵比寿4-20-1恵比寿ガーデンプレイス内
営業時間
平日 12時~20時
土日祝 11時~19時
定休日
火曜日(祝日の場合は翌日)・年末年始
取材・文/安藤菜穂子
撮影/榊水麗