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画家というワクからハミ出ることでアートの世界を変えていきたい

画家というワクからハミ出ることでアートの世界を変えていきたい

発売中の『Pen+暮らしを彩る、ヱビスのある時間。』では、“私のとっておきの自分時間”をテーマに11組のヱビスビールラバーの方々に登場していただきました。取材では多くのことをお伺いしましたが、限られた誌面では伝えきれなかった裏話がまだ山ほど残っています。そこでスピンオフとしてここヱビスビアタウンでご紹介します。
今回は、画家・現代アーティストとして活躍中の杉田陽平さん。美術ファン以外にはその存在をあまり知られていなかった杉田さんですが、2020年にAmazon Prime Videoで配信された婚活サバイバル番組『バチェロレッテ・ジャパン』で一躍時の人に。全10回のエピソードの中で、杉田さんの発する言葉や行動にどんどん引き込まれていくファンが急増。“杉ちゃん現象”を巻き起こしました。
発売中の『Pen+暮らしを彩る、ヱビスのある時間。』ではそんな杉田さんのアトリエにお伺いし、作品が生まれる場所を拝見しながらのインタビューをさせていただきました。今回は誌面では掲載しきれなかったお話と杉田さんの人柄についてお伝えしていきたいと思います。


杉田陽平さん

東京都郊外の住宅街の中にある杉田さんのアトリエ。早めに現地に到着した、編集担当の私Oとカメラマン、ライターの3名は「意外な場所にあるねぇ」などと話しながら周囲を散策。すると、まもなくヱビスビールのブランドマネージャーの沖井尊子さんも合流しました。ん!?いつも以上に笑顔が輝いている沖井さん。実はインスタもフォローするほどの杉田さんファンとのことで、今回のインタビューを楽しみにしていたそう。
約束の時間となり、アトリエをノックしてみると……、寝ぼけ眼でクルクルっと寝癖のついた髪で現れた杉田さん。「すみません、寝過ごしましたぁー」と平謝りをする杉田さんの姿に我々の緊張感もとけ、リラックスしてお話が聞ける状態になりました。
杉田さんが身支度を整えている間、じっくりとアトリエを見学させてもらうことに。アート界の革命児とも称される杉田さんらしく、アトリエの中には様々な作品が置かれています。絵画だけでなく、杉田さん自作の立体模型やミニ四駆?など、まるで秘密基地のよう。
10分ほどしてピシッとジャケットに着替えた杉田さんが照れ臭そうに登場!早速インタビューを開始しました。


杉田陽平さん

まずは杉田さんの作品についてお話を伺うと。
「基本的にキャンバスに絵具を置いていく作業で、それが美しければいいと思っています。絵の具は絞りたてが一番美しいので、真っ白なキャンバスに絵具を置いていって、綺麗に汚していっている、といった感覚なんです。特に抽象画の場合、経験やインテリジェンスなどが投影されていると完成度が高くなりますし、思いきりの良さなどの勇気も作品作りには重要なことだと思います」

アトリエ内で特に目が惹かれた大きな作品。キャンバスに赤い絵具が何層も重なり、その迫力に圧倒されますが、この絵について解説してもらうと。
「日本の場合、子供が絵を学ぶ時って、お手本を真似て上手に描いていこうとしますよね。またコロナ禍で大人の色鉛筆なども流行っていますが、ハミ出ずにワクの中に綺麗に塗っていくように教えられています。ですが、どの分野でも成功して世の中を変えている人って、ハミ出た人。社会のガイドラインを知った上でハミ出ようとしている人が第一線で活躍していると思うんですよね。この絵は、キャンバスの外側までを意識して、ハミ出すということをテーマにして描いています。1つの線と色で表現していますが、この絵を見ていろいろなことを想像してもらえればと思います」


杉田陽平さん

杉田さんのお話に耳を傾けながら、沖井さんはアトリエ内に無造作に置かれている作品?に興味が惹かれた模様。絵具の塊のように見えますが……、これは一体?
「絵画を制作していくうちにパレットに絵具がへばりついていきますが、それが綺麗だなぁと感じて。それをくっつけてつなげたものなんです。捨てられていくようなものでも美しさがあり、それを作品にしたいという想いが強いですね」と話す杉田さん。
綺麗なものへの豊かな感受性に沖井さんは感動もひとしおでした。


杉田陽平さん

将来に向けての取り組みを聞いてみると、新たな仕組みを作りたいという強い想いを語りはじめた杉田さん。
「最近になって、現代アートは多少ホットな話題になってはいますが、アートが普通に日常にあるようなコンテンツにしないといけないと思っています。それを妨げているのが、古い仕組みのままでアートの世界がまだ動いているということ。アートに興味を持っていない人にも注目を持ってもらえるようにするための活動も行っていきたいと思っています」
杉田さんのアートの世界を広く知ってもらいたいという想いが、メジャーコンテンツである『バチェロレッテ・ジャパン』への出演の後押しになったようです。


杉田陽平さん

さらに沖井さんが「一般的な会社員だと、仕事の時間とプライベートの時間を分けられるのですが、杉田さんはどんな生活を送られているのですか?」と質問すると。
「アーティストのタイプにもよりますが、僕自身は境目がないのが悩みですかね。このアトリエにいるからといって描きたくなる訳でもありませんし、どこからが仕事で何がプライベートなのか、正直ごちゃ混ぜですね。休日の概念もありませんし。実は今日も次の個展のタイトルを考えていて、リサーチして悩んでいて……寝過ごしちゃいました!手を動かすだけがアーティストの仕事ではないので、頭の中で完成させていくことも作品作りなんですよね」と照れ臭そうに笑う杉田さん。
「作品作りは孤独な作業なので、全て自分に帰ってきます。今までと同じことを同じポテンシャルですることは停滞を意味してしまう。新しいこと、フレッシュなことをしないとダメなのですが、気に入ってもらえない可能性もありチャレンジする怖さもあります。でもそのリスクを取らないと好転する可能性を消してしまうことになる。元々の自分らしい持ち味をベースにしながら、どこかチャレンジしていく……、そんな鬩ぎ合いをしながらの作品作りです。そんな時にSNSでイイねやコメントなどをもらうと、やる気がでるんですよ」と話す杉田さんの姿に沖井さんも共感。
「ヱビスビールも『ビールの楽しさをもっと多彩に』をテーマに様々なチャレンジをしています。ヱビスに期待されていることを背景に、どんなビールを作るべきか、どんな体験をしてもらいたいかなど、常に考えています」と伝えていました。


家・現代アーティストとして活躍中の杉田陽平さん

杉田さんにビールとの付き合い方を伺うと。
「食事の時はまずビールからスタートするのはお約束ですね。ヱビスビールは一番ゴージャスで、お祝いの日は特に欠かせないというイメージ。頑張った日にはヱビスって感じですよね。仲間と飲むことが多いのでご褒美感覚です。特にプレミアムブラックはコクのある芳醇さが感じられるので、ゆっくりと味わって飲みたいですね」と話しながら、美味しそうにヱビス プレミアムブラックを堪能されていました。


杉田陽平さん

言葉一つひとつを丁寧に選びながら答える杉田さんの実直な姿に、取材スタッフ一同あらためてその人柄に魅了されたインタビューとなりました。


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130年以上磨き続けてきた「ヱビス」を、雑誌ならではの多彩な切り口で楽しみ方を表現しながら、知的好奇心を刺激するコンテンツとして「ヱビス」の歴史やこだわりを紹介。ヱビスビールを楽しむ人たちのライススタイルをはじめ、ヱビスの文化や歴史、さらに食とのマリアージュなど、多種多様な視点からヱビスビールについて深掘りしています。
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