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逸品グランプリの立ち上げ人、恵比寿新聞編集長・高橋さんとは何者なのか?

逸品グランプリの立ち上げ人、恵比寿新聞編集長・高橋さんとは何者なのか?

シリーズでお伝えしている「Pen+恵比寿の街からひもとく、ヱビスの世界。」の取材裏話。本誌ではヱビスビールのお膝元である東京・恵比寿で暮らす人々にご登場いただきましたが、さすが地元の人たちだけあってヱビスビールに対する愛や街との関わりについて語っていただくと話が尽きないもの。

本誌では恵比寿で行われるヱビスビールとのペアリングイベント・逸品グランプリについて紹介しました。ところで、その立ち上げ人である恵比寿新聞の編集長・高橋ケンジさんとは何者なのでしょうか。

『都心の下町』恵比寿に惹かれ定住

1975年奈良県生まれの高橋さんは、15歳で故郷を出て、ちょっと立ち寄りをしたのちに、20歳で東京にたどり着きました。しばらく都内のあちこちで暮らしていましたが、いつしか恵比寿に落ち着くことに。

逸品グランプリ

「“落ち着く”と言うと聞こえはいいんですが……実は好きなコができて、そのコを追っかけたというのがきっかけ(笑)。恵比寿で暮らし始めたら、この街の居心地の良さが気に入りました。人と人の距離が近いというか、親密感があって東京なのに都会っぽくない。そんなところに惹かれたんです」と、当時を懐かしむ高橋さん。

渋谷や代官山に近く、今ではお洒落なイメージがある恵比寿。しかし、もともとは工場が立ち並び、働く人たちが集まり、下町っぽさが色濃く残る街でした。故郷を離れ、傷心気味だった当時の高橋さんは、恵比寿の人の温かさに惹かれたのかもしれません。

恵比寿に住み、恵比寿と関わる人のためのWEBマガジン

恵比寿に住み、恵比寿と関わる人のためのWEBマガジン

恵比寿新聞は恵比寿の粋な情報を発信するWEBマガジン。立ち上げたきっかけについて、高橋さんは次のように語ります。

「恵比寿は優しいだけじゃなく、個性豊かな人がいっぱいいます。昼間から定食屋で呑んでる人がいるかと思えば、自分のことをレディ・ガガの生まれ変わりだと信じているような人も(笑)。そして、みんな地方から来た僕を受け入れてくれる“懐の深さ”を持っている。そういった人たちを世のなかに発信して紹介したいと思い、2009年に恵比寿新聞を立ち上げました」

まずは近しい人から取材を始め、徐々に人の輪を広げていったそう。記事発信のタイミングは“自分が好きな時”というユルさもあり、当初はWEBマガジンというよりは昔の回覧板の電子版のようだったと振り返ります。

恵比寿の情報&意見交換の回覧板

恵比寿に住み、恵比寿と関わる人のためのWEBマガジン

草の根の活動が実を結び、今では恵比寿のメディアといえば恵比寿新聞といっても過言ではありません。しかし、恵比寿新聞の認知度が上がっても、メディアというポジションは意識していないと髙橋さんは言います。

「恵比寿新聞はある種街のコミュニティという感じですかね。『行政に相談したいんだけど、どうしたらいいかわからない』とか、あるいは『引越ししたいんだけど、近くに良い所ない?』とか。そういう街の情報と意見交換の場を目指しています」

人と人のつき合いが希薄になりつつある昨今。「ごく身近な人との絆を見直すべき時。そしてそれをもっと広い世界へ発信してコミュニティを広げれば、イノベーションが生まれるはずです」と高橋さんは信じています。

今後、恵比寿新聞が絆を通じてどのようなイノベーションを巻き起こすのか、期待しましょう!

恵比寿逸品グランプリ
2015年から始まった「恵比寿逸品グランプリ」。恵比寿の料理店がヱビスビールの味わいに合わせた料理を考案しグランプリを決定。8年目となる2023年は新たにビアカクテル部門が誕生。投票期間は2023年3月14日~4月23日。
https://ebisu-gp.com/2023

pen
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