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【6月】青梅ジャムのバインミーと、
青梅の甘露煮をのせたくずきり
旬のものを焼く・煮る・彩りを添えて、季節のごはんをいただきゆっくりヱビスで乾杯する。家でできる小さなしあわせのヒントをあなたの日々に届けられたら幸いです。
6月は梅雨の季節。外出をためらうような鬱陶しい季節に突入しますが、一方で、この時季だけの楽しみもあります。それが梅の果実。もうすぐ来る夏に向けて、梅雨のじめじめとした空気を晴らすような、爽やかな青梅を使った料理とお菓子をご紹介します。
「梅雨」はなぜ「梅の雨」?
漢字で梅の雨と書く梅雨(つゆ)。日本独自の暦日である雑節では梅雨入りの時季、太陽黄経が80度になる6月11日ごろを「入梅」といいます。なぜ「梅」なのでしょうか。そもそも「梅雨(ばいう)」は、中国から伝わった言葉ですが、もともとはカビが生じやすい時季であることから、「黴雨(ばいう)」と呼ばれていました。しかし文字からしてカビのジメジメした印象が悪いので、同じバイの読みで旬の「梅」の字をあてて、「梅の実が熟す頃の雨」に転じたとされています。さらに熟した梅の実が収穫されて潰えることから、「潰ゆ(つゆ)」にかけて「梅雨(つゆ)」と呼ばれるようになりました(諸説あり)。
手軽に頬張りたい、「青梅ジャムのバインミー」
いづいさんのひとこと
梅雨の時季は梅を楽しみたいのですが、旬が短い。だから存分に楽しむために、梅干しづくりをします。完熟した梅をさらに追熟させると、桃のようなさわやかな甘い香りがふわっと家中に広がり、初夏の到来を実感しますね。そんな青梅をジャムにして楽しむ一品がバインミー。サンドイッチのように手軽に食べられるので、我が家でも人気の一品です。本場ではパクチーをはさむことが多いですが、だれでも楽しめるよう、代わりにミントや青じそを使いました。ちなみに今回は青梅ジャムですが、季節にあわせてジャムを変えてもOK。暑くなるこれからの時期は、濃厚な味わいのマンゴーやブルーベリーのジャムがおすすめ。アクセントとしてジャムを使うとすごく料理のレパートリーが広がるので、積極的に取り入れてみてください。
青梅ジャムのバインミー 印刷用レシピページはこちら
*材料* 2人分
- バゲット…20㎝
- クリームチーズ…50g
- バター(有塩)…10g
- ピーナッツペースト(あれば無糖のものを)…大さじ1
- 青じそ…4枚
- ミント…4枝
- ロースハム…4枚
- 青梅ジャム…大さじ2
- ヌクマムまたはナンプラー…小さじ1
*作り方*
① 切る
バゲットは半分(約10cm)に切り、横から切り込みを入れる。クリームチーズはバゲットにはさみやすい厚さ、大きさに切る。
② 塗る
切り込みを入れたバゲットの下になる面にバターを塗り、その上にピーナッツペーストを塗り重ねる。
③ はさむ
青じそ、ミント、ハム、クリームチーズ、青梅ジャムの順にのせ、ヌクマムをかけてはさむ。
とっても簡単! 「青梅の甘露煮をのせたくずきり」
いづいさんのひとこと
手間のかかるお菓子だと思われがちですが、実はすごく簡単にできるくずきり。材料も少なく、あっという間に完成します。途中で湯や水に型ごと浸すところで躊躇するかもしれませんが、大胆にやるのがコツ。青梅の甘露煮は市販品でもよいですし、梅酒に漬けた梅を使ってもOK。できたての、もちっとしたくずきりの食感は格別なので、ぜひ梅雨の憂さ晴らしに味わっていただきたい一品です。
青梅の甘露煮をのせたくずきり 印刷用レシピページはこちら
*材料* 2人分
くずきり
- 葛粉…40g
- 水…100cc
- 青梅の甘露煮…適量
- バニラアイスクリーム…適量
- 黒蜜…適量
*作り方*
① くずきりをつくる
葛粉は粗ければすり鉢でつぶし、ボウルに移す。水を注ぎ、なめらかな液状になるまでスプーンなどで混ぜる。それを流し缶などの型に、厚さが2㎜くらいになるように流し入れる。鍋で沸かした湯に型の底をつけながら、手早く揺すって均等な厚さに広げる。くずの表面が固まったら、型ごと湯に沈める。全体が透き通ったら湯から型ごと引き上げ、氷水の入ったボウルに浸ける。
② 氷水に落として切る
冷めたら型から外し、氷水に落とす。十分に冷えたら引き上げ、包丁で1㎝幅に切る。
③ 器に盛りつける
①と②の工程を4回ほど繰り返してつくったくずきりを半量ずつ器に盛り、青梅の甘露煮とバニラアイスクリームをのせ、最後に黒蜜をかける。
ヱビス サマーエール
小麦麦芽を一部使用し、白ワインのような香りのホップとまるでオレンジのような香りのホップを一部ブレンド。上面発酵で仕上げた、白ワインにオレンジを搾ったかのような爽やかで上質な香りとコクのヱビス。初夏を迎える季節に、ヱビスならではの味わいをお楽しみください。
いづい さちこさん
「くにたちの食卓 いづい」主宰。料理家。出張教室、季節のイベント、キッズ教室の開催、カフェのメニュー開発、料理やお菓子の注文販売など幅広く活動する。
http://kunitachinoshokutaku.com/
文・喜多布由子 写真・山本雷太